2011年のストリートボブの乗りごごちについて(その1) | トムとジェリーとボブのブログ

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このブログは、トム(本人)とジェリー(ミニシュナ)とボブ(鉄馬)の日常の出来事のメモ(備忘録)として使用しています。

ストリートボブ(2011年モデル)を2011年7月の納車後1年経過しました。

乗り味について現在の自分感想をメモしておこうと思います。

バイクの専門用語の定義もメモしておきます。


1)用語の定義
キャスター角:
キャスター角とは、写真のようにバイクを横から見た時に、斜めになっている角度を示しています。角度の範囲はフロントフォークの線ではなくハンドル軸受の中心線を地上まで延長したラインと車輪の軸受を通る垂直ラインとの角度を示しています。

オフセット:
オフセットは、フロントフォークの中心線とハンドルの軸受の中心性とのズレで並行になっている場合が多いと思われます。
自転車の場合はフロントフォークがJの文字のように真っ直ぐになってなくフォークの曲がった先で前輪がネジ止めされているのをよく目にするがその曲がった幅がオフセット値になる。
ハーレーのツーリングモデルにおいてはオフセットがマイナスになっているようです。

トレール:
タイヤの接地面における車輪の軸受を通る垂直ラインの接点とキャスター角のラインの接点の距離を示しています。一見キャスター角でトレールが決まるように思えたのですがタイヤの口径によって同じキャスター角でもトレールが違ってくる事が分かりました。

直進安定性:
ここでの直進安定性とは直進している再にハンドルが進行方向に自動操舵する事を指しています。今までの理解では直進安定性はフロントフォークを寝かすと単純に増すのかと思っていましたが、それは安易な理解でした。キャスター角等を調整した結果、トレールが増えた場合に直進安定性が高まるのであって例えばタイヤの口径を小さくした場合はトレールが減少することも考えられその場合は直進安定性が弱まる理解になります。


2)乗りごごちについて
乗りごごちについての比較対象は、以前乗っていた国産中型車(今で言うところの絶版車)をセパハンにして乗っていたバイクに対しての感想となります。

当時ははっきり言って情報が少なかったせいもあり、なんとなくバイクに乗っていて、もうそれで十分乗れているつもりでいました。

当時TVで見ていたロードレーサーに近い乗り心地を体験したくてセパハンにしてましたが当時の法規制が厳しく納得のいくレーサーレプリカはまだ販売されていませんでした。

そしてその頃はアメリカンと言われるジャンルのバイクには全く興味がありませんでした。


さて、以前の乗っていた国産バイクとストリートボブの違いと乗り心地について、ざっと相違点を箇条書きしてみました。

ハンドル:
以前はセパハン

ストボブはミニエイプハンドル
⇒シートが低く、椅子に座っているような姿勢となる為、ハンドルが低いと殿様のりになってしまいがちですがミニエイプハンドルによって方の高さより少し低めにあるハンドル姿勢は楽です。
⇒また、ミニエイプはハンドルを固定している部分の調整で手前側や奥側に倒すことで身長に関係なく誰でも乗りやすいライディングポジションを得ることができます。
因みに私は腕が長いのでハンドルを前側に倒してライディングの姿勢が前傾となるように設定しています。これにより高速道路での風ヌケがよくなり100Kmで巡航しててもとても楽になりました。

ライディング姿勢:
以前は極度な前傾姿勢
⇒走行中は風で体が持ち上がるのでとっても楽。低速ではキツイ。

ストボブはステップが前(ミッド)にある為、若干椅子に座ったような姿勢になります。
⇒高速では風圧をモロに受けるので、風を逃がす前傾姿勢を作り出す必要がある。

キャスター角:
以前は30度以内(27度程度と思われる)
ストボブは30度程度あり直進性が高いです。


タイヤサイズ:
以前のバイクはフロント16インチ

ストボブはフロント19インチ
⇒道の悪さを、ほとんど拾わないのでとっても乗り心地が良いです。



フロントサスペンション:
以前は標準でも不満はなかった

ストボブはフワフワしている感じが一時きになったが今はそうでもない。
⇒コーナーでの踏ん張りが無いのでフロントタイヤが滑るのではと恐怖がある。
⇒ブレーキング時の踏ん張りがなく、急ブレーキ操作ではすぐ底付きする。

フロントブレーキ:
以前はフロントダブルディスクで車両重量も軽い為、すぐ止まるところがなんとも心強かった、また効き具合がレバーにフィードバックしてくるので微調整が容易だった。


ストボブは前ブレーキを使った急制動操作が難しい。
⇒ブレーキを強くかけるとフロントフォークが底付きして車両が持ち上がる体制になり後輪ブレーキを効かなくなる。
⇒すぐタイヤロックしてしまい車両重量があるのでロックしたまま滑走してしまう事がしばしばある。
たぶん、うまいやり方(操作又はカスタム)があるんだと思います。


計器:
以前は、スピードメータとタコメータが並んでいるデザインが好きです。

ストボブは、残念ながらタコメータが標準装備されていません。

スピードメータやシグナル類もタンクについているので視線を落とさないと見えない位置にあります。

50kmなどギア比が合わないスピード帯があるが慣らしを終えて走行しているうちに53kmなどにズレてくる。

クラッチミート:
以前はエンストしないように、フロントが持ち上がらないように気を使った

ストボブはエンジントルクと重たい車両重量の為かクラッチをいきなり話してもエンストなしにスルスルーと出て行く(この点はすごく乗りやすい)

低速走行:
以前は容易にできる。
ストボブでは車重があるせいか楽に低速走行ができる。(この点はすごく乗りやすい)


手放し運転:
以前は容易にでき不安がなかった。

ストボブは、乗り始めは不安だったが乗車姿勢が安定することで容易にできるようになった。
乗車姿勢は自分の場合、猫背で乗るととても安定しているように感じます。

ニーグリップは、タンクを内ももで挟むのではなくエアクリーナ越しに内ももで挟むと腰でハンドル操作ができるようになります。

エンジンは左側が重たく左側の振動が大きいので左に流れやすいです。

ダイナモデルはラバーマウント機構によりボディーが振動する作りの為、ハンドルがグラグラ揺れるので、低速では困難です。ある程度のスピードが必要です。

サドルバッグで左側が重くなると右に体重をかけて自動操舵を調整する必要があります。

自分が持っているソロシートとタンデムシートでも重心位置が変わってくるので個別に慣れが必要でした。


ミラー:
以前は十分後ろが見える。

ストボブは標準のミラーは大型なので右側のミラーで左側の車線まで見えます。

標準では、左右のミラーはハンドル幅より左右に飛び出しているので手がぶつからなくとも、接触しやすいので注意が必要です。しかしミラーのクローム塗装は上部で少々の接触では傷がつきません。手入れがとってもカンタンです。



ラバーマウントの振動:
ホーンカバーの振動の様子です。
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左右のミラーの振動です、二の腕が細くなる程の強い振動です。
左のミラーの振動の様子です。


右のミラーの振動の様子です。


ウィンカー操作:
以前はウィンカーキャンセルは手動でした。

ストボブはハーレーの場合、ウィンカーキャンセルが自動です。
購入を検討時に各ディーラーでは、反応はそれほどよくないとの評価を聞いていましたが実際に乗ってみるとストレスなくキャンセルされます。
ウィンカーオンの場合のボタンが遠くて押しにくいのですが両面テープで止める延長プレートをつけると楽になります。標準化して欲しいところです。

クイックにまがるきっかけを作る:
以前は、意識することなくバンクができ、倒しこんでいくスピードも車体が軽いせいもあり意識なく容易に制御できた。
⇒曲がりたい方向に体重を乗せることで無意識にカウンターが当たっていたんだと思います。

ストボブは、意識してカウンターステア(逆ハン)をあてて制御しています。
⇒きっかけとしてステップに体重をのせる、肩を入れて体重移動、ハンドルを上から下に押す、太ももでタンクを押す、まがる方向を見る等、いろいろなきっかけがありますが、残念ながらどれも「のそ~っと」向きを変え始める程度で、なかなかスパッと倒れてくれません。
⇒15km程度の低速の場合はバイクは垂直のままハンドルを切って曲がっています。
⇒30km以上になた場合は意識的に曲がりたい方向のハンドルを前方に押すようにしてカウンターステアをしています。ハーレーはハンドルの幅が広い為、少し多めに押してもさほどクイックに倒れたりはしませんので安心して押せます。

今までカウンターステアをした事がない方は、曲がりたい方向と逆の方向にハンドルを切ることに抵抗があると思います。
原理としては以下の通りです。
⇒右に曲がりたい時にハンドルの右側を前にそーっと押してみてください。
⇒ハンドルを少し左に切れることで一瞬左に旋回しようとしますが実際には左に旋回しません。
⇒右側に体重を乗せてなくても遠心力で右側に倒れようとする力が働きます。
⇒バイクが右側に倒れ始めた瞬間ハンドルが自動操舵され、結果としてハンドルは右側に追随して切れてくれます。

最初は直線で試して見てください。


コナーリング中の姿勢制御:
以前は少人数または、ソロで走ることがほとんどなので意識することがなかった。

ストボブは意識してブレーキを使用している。
⇒チャプターツーリングなど40~70台で走ることも少なくなく、団子状態で走るので、十分な車間が取れない場合も希にあります。
⇒コーナリング中にバイクを起こすときは
 ⇒アクセルを開けてバイクを起こす
 ⇒フロントブレーキを少し入れてバイクを起こす
 ⇒曲がる方向にハンドルを少し切ってバイクを起こす
⇒コーナリング中に曲がりきれそうもない時
 ⇒アクセルを少し閉じてバイクを寝かす。事前にエンブレが効くようにギアを落としておく
 ⇒アクセルを開けながらリアブレーキを少し入れて引きずる
 ⇒更にカウンターステアを当てて(曲がる方向と反対にハンドルを切る)でステアリングブレーキを効かして寝かす

シート:
以前は長距離を乗らなかったこともあるがバックステップで体重がお尻にかかることがなかったのでお尻が痛くなったことがなく不満はなかった。

ストボブはソロシートとタンデムシートを状況に合わせて切り替えて乗っている。
標準のソロシートの場合、後輪側に近い乗車姿勢となる為バイクの操作性は良いがミッドステップの為体重がお尻に掛かり300km以上走行するとお尻がしびれてくる。
タンデムシートはローライダーの標準シートを使用している。このシートは若干前よりに着座する姿勢となりタンクを足で挟む格好となり安心感があります。