栃木県下野市の「都賀屋ファクトリースタジオ」竣工記念レセプションに行ってきました。
JR宇都宮線、上野方面からだと宇都宮の2つ手前の「石橋」駅から徒歩約15分の所にある「ファクトリースタジオ」。その名の通り工場を改装したイベントスペースです。
「都賀屋」は、戦後まもない昭和22年、お煎餅を中心とする米菓の製造販売を開始しました。昭和38年には株式会社となり、工場も建設。「おせんべいの都賀屋」として事業を展開していきます。
その一方、社長のお嬢さんである滝田恵美さんが音楽大学に進み、ポップチェリストとして活動するようになったことから、平成20年に音楽事業部を開設、工場の一部を改装して「ファクトリースタジオ」を設置します。
その後、社会情勢の変化などから長年続けてきた米菓製造販売事業を中止、工場を全面改装し「都賀屋ファクトリースタジオ」として再出発することとなりました。
音楽コンサートはもちろん、ギャラリーやセミナースペースとしても利用でき、地域文化の発信拠点として事業を展開していくとのことです。
1月11日に行われた竣工記念レセプションでは、まず「都賀屋」滝田常典社長の退任(会長に就任)と滝田恵美新社長の就任が発表されました。
挨拶する滝田常典前社長(現・会長)と滝田恵美新社長。
新社長はLive & Bar神田・小川町『SECOND STEP』の運営などを手がける音楽事業会社「グラティアミュージック」の社長でもあり、今後は兼任することとなります。
この後、新社長の友人でもある加藤俊彦さんによる大黒舞と獅子舞が披露されました。
福を授ける大黒舞と厄を払う獅子舞。典雅でユーモラスにも見える伝統芸能ですが、実はかなり体力を消耗するそうです。
その後にピアノとビブラフォンのユニット「すみれいこ」のコンサートが予定されていたのですが、獅子舞のステージからコンサートのステージまでの観客移動が当初予想されていたよりかなりスムーズで、時間が空いてしまいました。そこで加藤さんが能楽の笛を披露してくださったのですが、相当お疲れの所、無理を押して演奏してくださいました。
「すみれいこ」はビブラフォン・山本玲子さんとピアノ・栗林すみれさんのユニット。
オリジナルでCDも出されているそうです。
普段はジャズセッションでの活動が多いとのこと。この日はジャズ、スタンダード、オリジナルを交えたコンサートでした。
http://ameblo.jp/sumireiko/
(「すみれいこ」アメブロ)
このレセプションの模様は、12日付『読売新聞』栃木版でも報道されました。
「都賀屋ファクトリースタジオ」、私が見た限りでの概要です。
いわゆる「フロア」部分は、見た目ですが、70~80名様収容可能です。ピアノはヤマハのアップライトがあります。
「ロビー」部分も広く、新社長によれば、大規模なライブを行う場合には「ロビー」にプロジェクターを設置し、最大120~130名様を収容できるとのことです。
レセプションで獅子舞が演じられた「フロア」上部の「屋根」部分、その正面にある「バルコニー」も、イベントによっては利用できそうです。
一方、防音が完全でなく、周囲に一般の住宅があるため、バンドなど大音響を伴うライブは難しいとのことです。
「都賀屋ファクトリースタジオ」への行き方です。
JR宇都宮線「石橋」駅で下車します。
湘南新宿ラインを使えば、渋谷・新宿からも比較的楽に行くことができます。
東京方面から急ぎの場合は新幹線で宇都宮まで行き、各停で2駅戻る方法もありますが、もちろん料金は高くなります。
石橋は「グリムの里」だそうで、西口を出ると時計塔が出迎えてくれます。
「石橋」という交差点を直進、右側に「焼き肉・ラーメンレストラン・くまぼっこ」、栃木銀行、左側に下野市役所石橋庁舎が見えます。その先には「角田医院」が見えます。
さらに真っ直ぐ行くと、左側に「エネオス」、正面にお寿司屋さんが見える交差点に出ます。ここを「渡らないで」「右」に曲がります。
道の反対側(左側)には栃木県立石橋高校の校舎が見えます。
「石橋高校北」という交差点に出ます。正面に「都賀屋」の看板が見えます。
ここは交差点を「渡って」、看板の方には行かず、「右」に行きます。
一般の住宅が4軒並んでいて、その先に「ファクトリースタジオ」入り口があります。
(看板の方からも行けますが、この方が楽です。)
黄色いタンクが目印になります。
※お問い合わせはこちらまで。
〒329-0507
栃木県下野市文教1-10-10
(株)都賀屋
0285(53)0387
宇都宮から2駅、首都圏からも2時間かからずに行くことができます。
栃木に活動拠点をお探しのアーティストの方、ぜひご利用ください。