映画『蜂蜜』
監督:セミフ・カプランオール
出演:ボラ・アルタシュ、エルダル・ベシクチオール、トゥリン・オゼン
ユフス少年の父の仕事は、養蜂家
森の奥深く高い木のてっぺんに仕掛けを作り、
後日、その仕掛けを取りに行くというもの。
ユフスは、お父さんの手伝いのため一緒に森へ入り、
お父さんの仕事を見ているのが大好きでした。
しかし、ある日、お父さんは仕事に出かけたまま戻らなくなってしまいます…。
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デビューからわずか5作で、計40以上もの賞を受賞し、
現代トルコ映画界を代表する監督となった
セミフ・カプランオール監督が描いたユフス3部作の完結編。
主人公のユフスが大人になり、詩人となったとき、
母が亡くなったと知らせを聞いた壮年期を描いているのが『卵』
高校を卒業し、母の営む牛乳屋を手伝いながら詩を書いている青年期が『ミルク』
そして、今回、大好きだったお父さんがいた幼少期を描いたのが『蜂蜜』です
この映画には、音楽は一切無く、言葉も少ないので、
目や音で感じる悲しさや寂しさがとても伝わってきます。
「父さんは、必ず帰ってくる」と信じ、
苦手なミルクを飲んで、不安になっている母を励ますシーンは
ココロがじんわり温かくなります。
また、舞台となっている森は、とても神秘的で、
ざわめきや鳥のさえずりなど、森が呼吸ような感覚を味わうことが出来る
とっても美しい映画です。
第60回 ベルリン国際映画祭 金熊賞 受賞作品