その夜も心地よい風が吹いていた。
それはひとつのしるしのように。

星と雲に時折気付く。

あるとき、わたしたちはその瞬間の中にいる。

それから遠くから吹く風よ、
わたしに或る日の夕暮れと
ほかの日の夜と

草の匂いと


それから夜の緑の光と

もっと前には
家に帰る時間と

砂埃と


そんなことを
素直に口に出して