ビルの下から車が走り抜ける音がする。
そして、データが目に見えずに飛び交う。
こんな昼間にも、空気がないために暗い惑星間では、
遠くに太陽が見えるだろう、それから、彗星の氷の粒がものすごいスピードで飛ぶのが。

ある子が心に引っかかることを気にしながら、
気持ちの中に湧き上がって来るものに従って、
仕事の中の課題への構想を書いている。

遠く離れた場所で、
思い悩む人がいる。

野心をどのように実現しようかという思いが
ときどき思考の間で閃く人がいる。


それから庭の草花は季節を得て、すくすくと育つ。
水が少なくて少し弱ったやつや、
はじけるような緑の葉を広げたやつ。


家族や仕事や近くにいる生き物への使命感から
自分のやるべきことに励む人がいる。

それから、とっくの昔に亡くなった人がいる。


そんなときにも、深い山の、木々の間を
美しい、触ると気持ちのよい冷たさの水が流れる、
その中にすました表情の虹鱒がいることだろう。


そしてたくさんの商品が世の中を流れ、
たくさんの考えが、歌が流れ、

思いは本になって時代を繋ぎ、
遠い昔の人ともわたしたちは話す。


明日を変える着想に気がついた男が、
パソコンに向かってそれを形にし始めている。


わたしたちがどんなときも思うように出来ることを
気付いている人は少ない。
たしかに指を鳴らして星を呼ぶことは出来ないけれど、
物事の意味はわたしたちの手のひらの上にある、
誰だって知っている心を揺さぶる瞬間と同じように。

そして、これほど、さまざまであることが
きっと気に入るはずだ。