薄靄の中に、
花びらが舞い散る中に、
のどかな光を受けて草の上で寝そべる季節に、

季節毎に冒険は違う。

わたしたちの周りに、
まるで太陽の周りの惑星のように、
気持ちや考えや感覚の塊が回る。

それは森の中も同じだろう、
草を食べる動物たちも、
花の蜜を吸う昆虫たちも、

あるいは、書物の森、書物の中の、
多数の次元と多数の時間の中の、
物語たちもまた。


ひとつの楽器を奏でることもよいが、
そのときも舞台がある。

季節の中の冒険は、
そっと窓から顔を出して、
窓枠に爪をかけて、

春の空気を浴びながら、
飛び出すのさ。


目を覚ましているやつがたまにいる。
指を立てて合図するやつが。