ボクサー 畑山隆則(はたけやま たかのり) | 上野山智幸blog 底辺からの遠吠え

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俺の心に刻まれた、ボクシングファイト
 
もうかれこれ13年前…、
 
2000年.10月11日
 
横浜アリーナでの、
 
WBA世界ライト級タイトルマッチ
 
【畑山隆則VS坂本博之】
 
 
これ程、両選手がボロボロになるまで繰り広げられた壮絶なボクシングに、
テレビの前に釘付けになりました
 
 
試合開始のゴングから、両者は積極的に打ち合い、
 
 
序盤から中盤まで、強烈なパンチの応酬となった。
 
だが、試合は徐々にチャンピオン畑山のペースに…。
 
 
しかし坂本のパンチも止まらない。
 
坂本の強烈なストレート、フックを顔面に受け、
 
畑山も必死の形相で応戦
 
互いに一歩も譲らない激しい打撃戦
 
 
中盤以降、畑山の右フックが痛烈にヒットしだし、
 
坂本は徐々に押され気味に…。
 
 
そして8Rに入ると畑山の右が4連発で命中
 
さすがに打たれ強い坂本も大きなダメージとなる。
 
 
9Rの終盤。
 
畑山が右左のフックを打ち込むと、
坂本は完全にグロッキー状態に…。
 
 
もしかすると、坂本は10Rを闘えないのでは?、と思う程のダメージだった。
 
 
だが、さすがにファイター坂本は立ち上がり、
勇敢に畑山に向かってゆく。
 
 
しかし畑山は左フック、右ストレートと確実にヒットさせ、
 
ついに坂本は痛烈なダウンを喫する。
 
 
それでも…、
何とか立ち上がる坂本だが、
 
セコンドがタオルを投げ入れて試合終了。
 
 
畑山のKO勝ちとなった。
 
 
両者打ちまくりの凄まじい打撃戦だった。
 
 
かの有名な(1994年12月)
 
辰吉丈一郎VS薬師寺保栄の大激闘と比べても、引けを取らない
 
まさに熾烈、死闘と言える名勝負であった。
 
 
畑山、坂本共に、顔面は腫れ上がり、別人のような形相…
 
試合は畑山隆則の勝利で終わった。
 
 
 
▼俺はここで何が言いたいのかというと…、
 
 
勝者、畑山隆則が、
 
リング上での、
[勝利者インタビュー]で、放った一言なんです。
 
 
以下
勝利者インタビュー
 
 
インタビュアーカラオケ
 
「さあ、初防衛に成功しました!
 
日本人対決を制した、畑山隆則選手です!
 
おめでとうございます!」
 
会場は拍手喝采の嵐!!
 
 
畑山:『どうも、有り難うございます!』
 
 
インタビュアーカラオケ
 
「歴史上、稀に見る壮絶な打ち合いでした!」
 
 
畑山:『えぇ、まぁ、坂本選手が頑張ったおかげで、
 
こういう結果(打撃戦)に…』
 
会場は拍手喝采
 
 
畑山が続ける…
 
『もう僕も、一つ間違えばヤバかった!
 
何回も、途中で何回もヤバかった時あったんですけど、
 
まぁなんとか頑張ってね!…
 
根性だけは負けたくないと思って、
 
でも、坂本選手も根性が!、
 
僕以上の根性があって、
 
なかなか倒れてくれなくて、
 
やっぱ、凄く強かっです』
 
そして…、
 
 
★『もう二度と(坂本選手とは)やりたくないスね!!』
 
・・・・・
 
『坂本選手とは、もう二度とやりたくない』という、この言葉。
 
 
これ程に、対戦相手(敗者)に対しての敬意と、
 
その大健闘を賛える言葉が他にあるでしょうか?
 
 
俺はこの試合をリアルタイムで見て、
 
強烈な闘いの印象と、
 
 
勝者畑山が、敗者坂本についての賛辞
 
『彼とはもう二度とやりたくない』
 
この言葉に、
 
畑山隆則のボクシングに対する、
 
また、対戦相手に対する思いが、全て込められているのだと感じました。
 
 
あのシーンは俺の中で、いまだに色褪せていません。
 
ガチで、死闘を繰り広げた者同士にしかできないコミュニケーションに、
感極まったのを思い出します。
 
格闘技という世界…。
 
 
憎くもない相手と、ボロボロになるまで殴りあった者同士にしか分かち合えない
心の底はどんなものなのか?。
 
とはいえ…、
 
やはり、プロの世界…
 
 
勝負は賞金第一なのです。
 
長文失礼しました