「世界で最も幸せの国」という調査がなされたことがあります。

国民の健康、平和、貧困の少なさ、福祉などの面で、

もっとも幸福な国に選ばれたのは



【デンマーク】です。



環境面でも風力発電が全電力の2割を超えている優等生です。


この国のひとつの特徴は、自転車天国であるということです。


狭い国土、平坦な土地という地の利、自動車税を高くした
税制などがあり、自転車中心のまちづくりが行われています。


レンタサイクルが普及し、公共交通機関への自転車乗り入れが可能であり、

町には多くの駐輪場が準備され、自転車道も充実しています。


エコ天国のようなこの国に見習って、私たちも少しでも自転車生活にシフトしてい
きたいですね。


当然、日本はデンマークと違い、自動車中心の道路があり、

駐輪場は少なく、

電車やバスへの乗り入れが非常に難しい状況です。


でも、それを変えていくのは私たち自身ではないでしょうか?



http://ecokentei.green-nippon.com/


日本は低炭素社会への転換の方法として、自然エネルギーの発電量を増やした
り、新技術を開発することや、次世代自動車に移行していくことなどが目標となっ
ています。

ところがその日本の戦略に最も欠けているのが、バックキャスティングという考え
方です。

バックキャスティングとは簡単に言えば、「あるべき姿」を明確にして、それに向
かうロードマップを描くことです。


目標を決めて、それに向かっていくことは同じなのですが、その目標をAS-IS(現
在)の問題を解決しようとするか、TO-BE(なりたい姿)を描いて、それに向かってい
くかの違いです。


日本では2050年にどういう都市が必要なのか、どういう暮らしっぷりになっている
のかまだ明確になっていません。

ところがすでに世界では「あるべき都市」が計画され、作られ始めています。

その中でも特筆すべきものの一つが「マスダール・シティ」です。


マスダール・シティはUAE(アラブ首長国連邦)に計画され、年初から建設が開始さ
れ始めています。

マスダール・シティはゼロ・カーボン・エミッション、つまり二酸化炭素排出がゼ
ロとなることを目標として計画されています。


二酸化炭素の排出をゼロにするために、
(1)自動車の無い都市
(2)自然エネルギーを最大限利用
(3)ごみの完全リサイクル
(4)廃熱利用
(5)水の循環利用

などの特徴があります。

マスダール・シティはアブダビの郊外、およそ6.5km2のエリアに5万人が住
む都市として計画されています。

まず自動車の無い都市とするために、人口密度の高い住宅構造とし、どの家からも
半径200m以内に公共交通手段の駅を用意しています。

公共交通には電動自動車や長距離移動用のLRT(Light Rail Transit)が準備さ
れ、道路は実質的に歩行者のものとなるようです。

さらに電動外部からの自動車の乗り入れも禁止し、まちの入り口にビジター用の
パーキングが準備されています。


砂漠地域の建設ですから、灼熱の大地とどう共生するかと言うことが問題です
が、エネルギー源には潤沢な太陽光発電や風力発電をつかい、都市の郊外のプラン
テーションで作られるバイオ燃料、太陽熱を集熱して得られるお湯、廃棄ごみの燃
焼で得られる熱を再利用し、さらに、地熱ヒートポンプによって、地下の冷気が冷
房に使われます。

風の通り道についても考えられており、海からの冷気を取り込み、砂漠からの熱風
を遮るように方向や住宅が設計されています。

まさに、地球環境へのストレスを小さくし、持続可能な都市として私たちが将来目
指すべき都市像を作り上げようとしているのです。

「あるべき姿」を描けない日本は、マスダール・シティに学ぶべき
 ことが多いと、私は思います。


 【参考】
  Masdar Initiative
   http://www.eco4u.jp/url/masdar_initiative/

  Masdar Initiative - Worlds First 100% Carbon Free Community
   http://www.eco4u.jp/url/carbon_free_masdar/

http://www.oasis-water.net/