DVD「いのちの食べかた」は、

野菜や牛や豚、鳥、魚の生産現場を見つめたドキュメンタリーです。


90分間なんのナレーションも説明もなく、淡々と現場が流れ続けますが、

私はいったい何をしているのか、全くわからないことも多くあり、

非常に衝撃を受けました。



DVDにガイドブックがついていますので、ガイドブックを見ながら
映像を見られるとよいと思います。


人口が急激に伸び、生活レベルが向上したことにより、食料の生産現場は、イメー
ジしている農業とは程遠く、工業化されています。


いのちが奪われる光景もあり、残酷さを感じることもあります。


しかし、それがなければ、私たちは食べることができません。


いのちの尊さと自然を維持することの大切さと、

今後ますます増えていく人口と食料の必要性、

石油の枯渇など

現実と理想のハザマで葛藤が続くと思います。



ぜひ、一度この映画をご覧いただくことを、おすすめします。


DVD「いのちの食べかた」
監督: ニコラウス・ゲイハルター

http://ecokentei.green-nippon.com/


【バイオ燃料は燃やしてもニュートラル】温暖化問題では、よく聞く話です。

トウモロコシなどから作られるバイオエタノールや間伐材やわら、もみ殻、廃棄物
などのバイオマス(生物資源)は、植物が成長過程で吸収した炭素が放出するだけな
ので、相殺されるだけだ。

だから、バイオ燃料は燃やしてもカーボンニュートラルなのだ。

しかし、この話は本当でしょうか?



植物は光合成をすることで大気中のCO2を取り込みます。このときの化学式は次のよ
うになるそうです。

二酸化炭素 + 水 + 光 -> 炭水化物 + 酸素

二酸化炭素と水と光のエネルギーで、炭素と水素と酸素の化合物(炭水化物)と酸素
が生まれるのです。

植物は炭素を炭水化物として体内に取り込みます。

今度は逆に、炭水化物を燃やすと、

炭水化物 + 酸素 -> 二酸化炭素 + 水

となります。

つまり、植物が燃えると、二酸化炭素と水が出ますが、その二酸化炭素の量は、吸
収した量と同じです。


これが、カーボンニュートラルであるという理由です。

植物を燃やしてもCO2の総量は変わらないことになります。


ところが、この前後のプロセスに問題があります。




私たちが木材をバイオ燃料として使用するためには、森林の維持管理や伐採が必要
になります。伐採した木は工場まで運ばれ、機械で製材されます。

間伐材を町で手に入れるためには、町まで運ぶ必要があります。

トウモロコシの場合には、米国のような大量生産の場合には、種まきから水遣
り、肥料、農薬散布、収穫にいたるまで機械が使われています。

こういった作業はすべて、石油が使われています。

つまり、植物を燃やす前に、すでに二酸化炭素を出しています。



人の手を介さずに自然に育った植物が燃えるのなら、本当にカーボンニュートラル
でしょう。

しかし、植物をエネルギー源として使うには、栽培や伐採、運搬などを効率的に行
う必要があり、そのためには、化石燃料に頼らざるを得ません。



米国がトウモロコシで作っているバイオエタノールの作付では、トラックやトラク
ターなどの機械の使用に加えて、農薬散布や地下水のくみ上げすぎによる土壌汚染
なども指摘されています。

今最も心配されているのはバイオ燃料による食糧危機の問題ですが、そもそ
も、『バイオ燃料はカーボンニュートラルだからよい』ともいえないのだ、という
ことを知っておく必要があると思います。

http://www.oasis-water.net/