環境省は昨年度から「エコアクションポイント」という名前で、
省エネ商品やサービス、エコ活動に対してポイントを付与して、
低炭素生活を推進するための制度を開始しています。

http://www.eco-action-point.go.jp/

行政がポイント原資(ポイント交換の費用)を継続的に負担するには、
限界があるとして、民間企業の商品やサービスの普及にポイント制度を
利用し、普及を狙ったものです。

この制度ではポイント原資は民間が負担することになっています。


本年度から、この「エコアクションポイント」制度は始まり、全国型
として、電通、JCBなど、その他地域でも事業が展開され始めています。

「エコアクションポイント」では、ポイント原資の負担は企業ですから
さまざまな商品やサービスにポイントが付与されています。


非常にややこしいのですが、この「エコアクションポイント」事業と
今回の「エコポイント」事業は全く別物です。


例えば、家電量販店のコジマはJCBのエコアクションポイント事業で、
電球型蛍光灯を購入すると、ポイントがもらえる制度があります。

さらに、コジマ独自のポイント制度もあり、特に省エネ家電について
は、ポイント付与率が高くなっています。


利用者にとっては、ややこしいように思えますが、複数の形で省エネ
家電購入に対する多くの「後押し」がなされていますので、
うまく活用することで、お徳度合いを高めることができるでしょう。


「エコポイント」は多分に消費刺激の要素の大きい、今年度限りの制度
ですが、「エコアクションポイント」は継続性のある制度となりそう
です。


私たちは、情報をしっかり見定めて、正しい判断をして、うまく制度を
利用する必要があります。

http://ecokentei.green-nippon.com/


日本は低炭素社会への転換の方法として、自然エネルギーの発電量を増やした
り、新技術を開発することや、次世代自動車に移行していくことなどが目標となっ
ています。

ところがその日本の戦略に最も欠けているのが、バックキャスティングという考え
方です。

バックキャスティングとは簡単に言えば、「あるべき姿」を明確にして、それに向
かうロードマップを描くことです。


目標を決めて、それに向かっていくことは同じなのですが、その目標をAS-IS(現
在)の問題を解決しようとするか、TO-BE(なりたい姿)を描いて、それに向かってい
くかの違いです。


日本では2050年にどういう都市が必要なのか、どういう暮らしっぷりになっている
のかまだ明確になっていません。

ところがすでに世界では「あるべき都市」が計画され、作られ始めています。

その中でも特筆すべきものの一つが「マスダール・シティ」です。


マスダール・シティはUAE(アラブ首長国連邦)に計画され、年初から建設が開始さ
れ始めています。

マスダール・シティはゼロ・カーボン・エミッション、つまり二酸化炭素排出がゼ
ロとなることを目標として計画されています。


二酸化炭素の排出をゼロにするために、
(1)自動車の無い都市
(2)自然エネルギーを最大限利用
(3)ごみの完全リサイクル
(4)廃熱利用
(5)水の循環利用

などの特徴があります。

マスダール・シティはアブダビの郊外、およそ6.5km2のエリアに5万人が住
む都市として計画されています。

まず自動車の無い都市とするために、人口密度の高い住宅構造とし、どの家からも
半径200m以内に公共交通手段の駅を用意しています。

公共交通には電動自動車や長距離移動用のLRT(Light Rail Transit)が準備さ
れ、道路は実質的に歩行者のものとなるようです。

さらに電動外部からの自動車の乗り入れも禁止し、まちの入り口にビジター用の
パーキングが準備されています。


砂漠地域の建設ですから、灼熱の大地とどう共生するかと言うことが問題です
が、エネルギー源には潤沢な太陽光発電や風力発電をつかい、都市の郊外のプラン
テーションで作られるバイオ燃料、太陽熱を集熱して得られるお湯、廃棄ごみの燃
焼で得られる熱を再利用し、さらに、地熱ヒートポンプによって、地下の冷気が冷
房に使われます。

風の通り道についても考えられており、海からの冷気を取り込み、砂漠からの熱風
を遮るように方向や住宅が設計されています。

まさに、地球環境へのストレスを小さくし、持続可能な都市として私たちが将来目
指すべき都市像を作り上げようとしているのです。

「あるべき姿」を描けない日本は、マスダール・シティに学ぶべき
 ことが多いと、私は思います。


 【参考】
  Masdar Initiative
   http://www.eco4u.jp/url/masdar_initiative/

  Masdar Initiative - Worlds First 100% Carbon Free Community
   http://www.eco4u.jp/url/carbon_free_masdar/

http://www.oasis-water.net/