チェ ジョンファ展 GYRE GALLERY | あおきゅーのぶらぶらアートブログ。

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展覧会の感想、美術館を巡る旅について、アートを本音でゆる~く綴るブログ。

今回の展覧会は表参道GYRE GALLERYで開催中の“チェ・ジョンファ「Blooming Matrix 花ひらく森」展”
《会期2019/11/15-2020/2/24》
 

 

チェ・ジョンファさんは韓国を代表する現代アーティストの一人。

作品制作に留まらずアート・ディレクションやインテリアデザインも手掛けるという、多方面で活躍されているというお方。

 

近年では六本木アートナイトの他、各地の芸術祭でもその作品をよく目にしますね。

 

 

 

 

さて、今回の展覧会場であるGYRE GALLERYがあるのは、やたらオシャレ過ぎて僕には一生縁がなさそうなファッションブランドやインテリア雑貨屋など、多数のお店が入居している複合施設。

 

そんなオシャレな複合ビルの吹き抜けのエスカレーターにも早速作品が展示されております↓

 

 

ギャラリーの外にも作品があるというのは、一般のお客さんの目にも触れる機会になるのでいいですね。

 

 

 

それでは展示室の中に入りますと、いくつもの棒状の作品が展示されていますね↓

 

 

棒、と言うより、どちらかと言うと塔でしょうか。

 

 
展示室の至る所に様々な素材で作られた塔の様な作品が展示されていますね。
 
 
どれも我々の生活に身近な廃材などで制作されているそうで、
これはアートを崇高なものとして捉えるのではなく、あくまで広く一般的な世の中との関わりとして捉えて欲しいとの思いもあるんだそうです。
 
これはイタリアで1960年代に起こった、伝統的に芸術で使用される材料ではなく、身近な素材を用いて制作したアルテ・ポーヴェラ(貧しい芸術)の考え方に通じますね。
 
また、美術館の展示室ではなく、今回の展覧会の様に、商業施設の中で展示するという点においても、開かれた芸術としての役割を担いたいという考えがあるんだそうです。
 
 
という考えを踏まえた上で
プラプラと作品を眺めていたのですが・・・
 
 
 とは言え、結局のところ、
何だかよく分かりませんなぁ・・・
 
 (巨大な石、こんなに積み上げて大丈夫かなぁ?と思ったら発泡スチロールでした。)
 
展示作品の中には春画をモチーフとしたものがあったり、他にも何やらメッセージが書かれていたりしていて、
 

 アレコレと想像を働かせて見ていたのですが、

言いたいこと(メッセージ)があるならハッキリ言えばいいのに。

 

作品でわざわざ暗示させたりする必要があるのかな?

 

 

 

この方の作品の、十和田市現代美術館《フラワーホース》だったり、

 

 (※今回の展覧会の展示作品ではありませんよ。)

 

小豆島の島の玄関口にあたる土庄港に置かれた《太陽の贈り物》だったり↓

 

 

 (※勿論こちらも今回の展覧会の展示作品ではありませんよ。)

 

その地域のモニュメンタルな作品を恒久的かつ明快に作った方が広く沢山の人の心を打つと思うんですけどねぇ。

 

勿論、商業施設のギャラリーということで何らかの狙いがあったんでしょうが。

 

 

 

最後に、

同施設内に新たにオープンしたというジャイルフードに立ち寄ってみました。

 

 

 いくつかのレストランやショップから成る空間設計は今をときめく建築家、田根剛さん。

 

お、オシャレ!

オシャレ過ぎるぞ!

 

表参道のセレブ外国人の方々などで賑わってはいましたが、どこもかしこもそれなりの料金設定、

どう考えても場違いな僕はぐるっと一回りしてそそくさとその場を後にしました。