フェルメール展 大阪市立美術館 | あおきゅーのぶらぶらアートブログ。

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上野の森美術館68万人もの来場者数を記録し、大好評の後閉幕した“フェルメール展”《会期2018/10/5-2019/2/3》でしたが、
現在は開催地を大阪に移し、こちらも大好評開催中なのです。
“フェルメール展”
《会期2019/2/16-5/12》
 

 
ちなみに入場者数68万人と言うと、2018年の展覧会の入場者の第1位が森美術館で開催された“レアンドロ・エルリッヒ展”61万人ですから、
それを上回る人数となりますので、改めて日本でのフェルメールの人気の高さが伺えます。
 
そんな東京展で開催された“フェルメール展”で僕は、
  • 日時指定なのに展示室が混み過ぎてる
  • 前売りで入場料2500円は如何なものか
  • 勝手に音声ガイドを付けないで欲しい
  • 1/9~出展された《取り持ち女》が見たかった
 
などと、散々好き放題に文句を言ってしまったのですが、文句ばっかり言ってないで大阪に見に行けば良いんですよね。

いや、文句こそ言ってますが貴重なフェルメールをこれだけ沢山来日させてくれた方々の努力には感謝しておりますとも。
 
 
 
と言う訳で、小雨の降りしきる中やって来たのは大阪市立美術館
 
 
 
こちら大阪会場の“フェルメール展”は、東京展とは異なり、日時指定制では無く、
入場料も当日1800円、前売だと1600円で音声ガイドは600円ですが、希望者のみです。
 
ただしフェルメールの出展作品は東京展の合計9点に対して、
《手紙を書く女》《取り持ち女》《マルタとマリアの家のキリスト》《手紙を書く婦人と召使い》《リュートを調弦する女》《恋文》6点です。
 
しかし、大阪でフェルメール6点が展示されるのは2000年に同じくここ大阪市立美術館で開催された
“フェルメールとその時代”5点を超えて史上最多とのことです。
 
 
 
早速展示室の中に入ると、
日曜日のお昼過ぎ、雨が降っているとは言え、かなりの大混雑です。
 
どうやら浪速の人々にもフェルメール人気は健在の様です。
でも入場待ちなどは基本的に発生して無いのは嬉しいところ。
 
今回の“フェルメール展”、フェルメールの作品以外にもフェルメールとほぼ同時代にオランダで活躍した画家の作品が展示されているのは東京展と同じなんですが、
 
うーん、それにしても、半年程前に見た作品ばかりのはずなんですが・・・
 
ほとんど覚えて無い・・・
 
同行した奥さんもどうやら同様にほとんどの作品を覚えていない様で、
非常に新鮮な気分でその作品を見てました。
夫婦で記憶力がどうかしてる、若しくは目が腐っているのでしょう。

 

ちなみにそんな中、わずかにちゃんと覚えていた作品も勿論ございまして、
 
こちらはヤン・デ・ボントという画家の《海辺の見える魚の生物》
 
ヤン・デ・ボントという画家の《海辺の見える魚の生物》

 

奥の人物に対して手前の魚が妙にデカすぎるんで覚えておりました。
 
 
 
こちらはヨブ・ベルクヘイデという画家の《パン屋でレースを編む女》
 
ヨブ・ベルクヘイデ《パン屋でレースを編む女》

 

パンが硬くて超不味そう。
石かよ。
 
だから客が来なくてレースを編んでいるのでしょう。
レースを編む前にパンを何とかしましょう。
 
ちなみに他にもハブリエル・メツ―ピーテル・デ・ホーホといった有名な画家の絵はちゃんと覚えてました。
東京展は展覧会最後のフェルメール ルーム以外も最初の展示なども混み過ぎていて、あんまりちゃんと見れなかったですからね。
 
 
 
さて、続いてフェルメールの作品の見ていきます。
 
東京展では最後の展示室をフェルメール ルームとしてまとめてその作品を展示しておりましたが、
大阪展ではハブリエル・メツ―の作品と同じ部屋に展示されていたり、会場構成の為かフェルメールの作品も分かれて展示されていますね。
 
まずこちらは東京展の会期後半にも出展された《取り持ち女》
 
ヨハネス・フェルメール 《取り持ち女》 1656 キャンバスに油彩 143×130cm ドレスデン国立古典絵画館

 

まず、思ってたよりも作品がデカい。

 

いや、そもそも昨年、東京で開催された“フェルメール展”以外にも

横浜のそごう美術館でフェルメールの全作品の複製画を展示した“フェルメール光の王国展 2018”にも行ったので

そのサイズ感は本来知っているはずなんですけどね。

本物の迫力がそう見せるのでしょうか。

 

フェルメール24才の時の作品とのことですが、やっぱし上手いですね。

それぞれの衣服の描き分け、グラスや陶磁器の質感、人々の表情や仕草、

若くしてこれを描くってのは改めてすごいですね。

 

ちなみに左端の人物がフェルメールの自画像だとも言われていますが、真相はどうなんでしょう。

 

 

 

続いてこちらは大阪展だけに出展されている《恋文》

 

ヨハネス・フェルメール 《恋文》 1669-70頃 アムステルダム国立美術館蔵

 

手紙を受け取る女性のやり取りを手前から覗き見る様な作品。

 

手前の暗い部分と奥の明るい部屋の明暗が激しいので、

ほとんど奥の明るい部屋にしか目が行ってませんでしたが、手前の暗い部分をかなり細かく様々な物が描かれているんですね。

 

ほんと画面の隅々まで隙無く描き込まれてますね。




今回は十分に堪能出来ました。


ではそんなところで、ありがとう!フェルメール、また日本に来てね!