堀内正和展 神奈川県立近代美術館 葉山館。 | あおきゅーのぶらぶらアートブログ。

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横須賀線逗子駅から路線バスに寄られること約20分
 

 

到着したのは神奈川県立近代美術館 葉山館
 

 
現在こちら神奈川県立近代美術館 葉山館で開催中なのが、
“堀内正和展 おもしろ楽しい心と形”
《会期2018/12/8-2019/3/24》
 

 
“おもしろ楽しい”とは、自分でがっつりハードルを上げちゃうタイプの展覧会ですね。
 
「美味いっ!」ってわざわざ看板に書いてあるラーメン屋は
大抵微妙な味なので、むしろ不安になってきますよ。
 
 
 
ちなみにその堀内正和さん(1911-2001)は、
日本の抽象彫刻のパイオニアでして、国際的な賞を数々受賞した方で、
国内外で非常に高い評価を得ているそうですよ。
 
とは言え、僕は全然知らない人だなぁ。と思ってネットで調べていたところ、
東京都美術館の屋外彫刻が堀内正和さんによるものでした↓

(※今回の展覧会の展示作品ではありません。)

 

こちらの作品は見たことある人も多いのではないでしょうか。

 

 

 

さてさて、早速展示室へ入ると、ありゃー、ガラガラですね。
 
他のお客さんはえーと、残念ながら2組だけですかね。
広い展示空間をほとんど独り占めする様な感じです。
 
展示室は撮影NGでしたが、展覧会に入場すると、
こちらのカラーのちょっとした冊子(全16ページ)をいただけるので作品の写真はこちらから↓
 
 
最初の方に展示されていた作品は、良くも悪くもありきたりな彫刻作品ばかり↓
 
 
うーん、、特段おもしろくも楽しくもないですね。
 
普通の展覧会として見てれば、
「ふむふむ、こうゆう彫刻ですかぁ。」
って感じなのでしょうが、如何せん最初に自らハードルを上げちゃいましたからね。
 
と、展示室を進んで行くと、何やら変わった形の彫刻作品が↓
 

 左の作品はサイコロの目が下に抜け落ちてしまったというコンセプトの作品。
 
右の作品は円錐や円柱に斜めに円筒の切れ込みが入った作品。
 
これらは思いつきそうで中々無い作品なのではないでしょうか。
 
堀内さんの制作スタイルとして、
まず紙を折り曲げたり切ったりして、どんな彫刻にするかイメージしているそうです。
 
その為、完成した彫刻も紙の様な自由さが感じられます。
 
 
 
こちらの作品は四角い彫刻の真ん中に穴が空いている様ですが↓
 

 
よく見ると四角い部分がねじれていてメビウスの輪の形状になっています。
 
発想の柔軟さが、完成された彫刻作品に表れていますね。
 
豊かな造成や子供にも親しみが感じられるであろう作品は、
ちょっとイサム・ノグチさんの作品に通じるところもある様に感じます。
 
 
また、パッと見、単純な造形に見えますが、
細部まで仕掛けが施されているので、じっくり見ていると色んな発見があって面白いです。
 
すみません、ちゃんとおもしろ楽しい展覧会でした。
特段おもしろくも楽しくもないとか言ってごめんなさい。
 
撤回します。
展覧会タイトルに偽りなしでした。
 
 
 
アクセスが悪い美術館ですが、
非常にいい展覧会だと思うので
子供から大人まで沢山の人に足を運んでもらいたいですね。
 
そして次回も神奈川県立近代美術館 葉山館です。