長崎県長与町の図書館にノルウェーの美術作家の作品が展示されています。
玄関を入ってすぐ右奥の新聞閲覧コーナーの壁に架けられ、静かにたたずむように私たちを見つめているのです。
縦約30センチの大小6枚のベニヤ板を並べて繋いだ横の長さ全約140センチの支持体。アクリル絵の具でしょうか、濃淡二色の緑色に黄緑色、ブラウンと白色が絶妙の割合で各板に塗り分けられており、パステル調の色合いが優しい画面です。眺めているとノルウェーの街角からヒューと風が吹いてきそうで、さわやかな気分になります。作家には望郷なのでしょうか。
タイトル「雨あがりの朝」と作品下の説明にあります。さらに「アーリン・ローデ(ノルウェー)ERLING S. ROHDE」と作家名があり「トロンダイム芸術工科大学教授(建築美術)」と続き、最後に「長崎大学客員研究員」と、素人目にもすごい肩書きのアーティストとわかります。そんな作家の作品が「公開」されているのです。展示して10年は過ぎているのでしょうか。ほこりが薄く張り付き、ベニヤ板が劣化しています。今のうちにぜひ皆さん、一度鑑賞に訪れてください。
ノルウェーはスカンジナビア半島に位置する北欧の大国。バイキングの勇壮な歴史を持ち、ロシアに一目置かせる国のようです。ロシアそばの小国、バルト三国の頼りになる国の一つでしょう。この美術作品を通してノルウェーへの理解を深め、アーリン・ローデさんに思いをはせてしっかりと連帯しましょう。
作品を即興でスケッチしました。こんな作品です。皆さん、一度、鑑賞に訪れてください。