長崎県長与町の嬉里谷自治会が毎月1回、第四日曜日の早朝に実施している缶や瓶、雑鉄類、紙類を集める資源物回収のうち、紙類については27日で終了となりました。この予告情報は広報などで既報済みで、2月の回収の日に早めにまとまった量が出され、3月の最終日のこの日は、段ボールについては前月より半減の量でしたが新聞・雑誌類については2倍近い搬出状況でした。
約30年に及ぶ紙類資源物回収は町内でも先駆的な回収活動でした。紙類の担当班長さんはいつもは2、3人の女性陣ですが、この日は減量を見越して参加は一人。自治会長・副会長さんの応援で約2時間、持ち込まれる廃棄物に対応していました。
集落センター前に集められた紙類の資源物は段ボールと、新聞・雑誌類に大まかに分類・収集されていたのですが、回収を終えて約2時間後、所用で出かけた途中、センター前の資源物を見ると、新聞・雑誌類が改めて大小そろえて整理され、ひもできっちりと結ばれて町の回収車を待っていました。すぐそばに住む会長さんが回収しやすいように整理されたのでしょうか、心遣いに頭の下がる思いがしたのでした。
次回から、チリ紙交換業者による回収の利用もありますが、基本的に紙類はゴミとして地元のごみステーションで第2・第4水曜日の収集となります。出すときは▽段ボール▽新聞・チラシ▽雑誌ーに分類してひもで縛ってください。資源として業者に渡すか、ごみとしてステーションに出すかは、自らの判断次第ですね。なお、牛乳パックは資源ごみです。
私の自治会評議員職も2年目になり、年間行事も大まかだが理解したところです。ただ、コロナ禍で大人数が参加する取り組みは激減。まだまだ未知数の自治会活動です。こんな状況ですが、何か、大きなことに気づいた感じです。それは「民主主義」ということです。
このような用語は観念として理解するようなもの、と勝手に思っていましたが、自治会活動にかかわって民主主義を体で具体的に理解できた感じがあります。町の方針、議会の状況、町の出来事、福祉施設の様子などを伝える広報誌を各戸に配布すること。みんなで決めたことを実践すること。その結果をみなさんで話し合うこと、そんな活動が民主主義の姿なのだと納得できるのです。そうして初めて地域の活性化も成るのでしょう。その意味でも、会長さん、副会長さん、ベテラン評議員のみなさんの奮闘に頭が下がる思いです。
さて、資源物回収。SDG.sが喧伝され、その役割はますます光って見えます。これは「誰かにやってもらう」ことではなくて、「自らやるべき」ことなのですね。
そこで、この、ごみ回収現場では、非難を恐れず声高に「公助から自助へ!」と叫ばせてもらいます。一人一人の意識、心がけがあってこその環境保護・地球の救済でしょうから。それぞれ紐できっちりと結んで町当局からの回収を待つ最後の紙類の資源物回収