近所のミカン農家の枝垂れ梅が今年も満開。ウオーキングの人ら通行人の目を楽しませています。

 長崎県長与町の里山・嬉里谷は温州ミカンの里です。この1、2月まで里山をミカン色に染めていましたが、今は季節も過ぎて山肌は紅葉と濃い葉の緑に塗り込まれています。

 谷地区自慢?のこの枝垂れ梅も、高い生け垣そばに立ち、冬は寒さを知らせるように刺々しく枝を広げていましたが、2月に入り一気に濃いピンクの衣装を纏いました。

 高さ約2メートル、枝幅約2・5メートル、幹の直径約20センチ。たくさんの柔らかい枝が傘の骨のように四方八方に伸びてピンクの花や蕾をいくつも付け、一帯を華やかさで包んでいます。この花傘が、なんと三段重ねに広がっているのです。

 ご主人に伺うと、ご自身がまだ幼い60年ほど前に植えたものとのこと。

 この枝垂れ梅。落花すると5月には剪定、枝落としをして翌年に備えるという。

 先日、NHKテレビの夕方のニュース番組「シブ5時」で三重・鈴鹿の森庭園の枝垂れ梅を紹介していました。嬉里谷と同じ枝垂れ梅がなんと広大な庭園に数えきれないほど広がり、日本最古の幹もある、と言っていました。枝垂れ梅、県内では、さほど珍しい花木ではないのでしょうか。テレビで紹介してほしいなあ。