いずこも同じ巣ごもり暮らし。科学に強い「のっぽなホピさん」は時間つぶしにLED基板の制作とか。うらやましい限りです。

 私の身の回りを見渡すと…、あったあった孫との遊び。

 一つは、階段を使って玄関までボールを走らせるゲームです。

 上階踊り場のすぐ下の踏み板に落としたボールがトントントンと踏み板をバウンドしながら、L字ターンして1階玄関まで無事に到達すれば1点です。階段の形状を利用した簡単なボール遊び。ボールはテニスボール、遊具の小型バスケットボール、そしてピンポン玉。

 ボール落とし役を「シューター」と呼び、止める側は「ブロッカー」です。

 「ブロッカー」はL字状の階段中段で様々のポーズで壁となり、上階踊り場から跳ね落ちてくるボールを待機、体を動かすことなくボールを止めます。止めれば当然ブロッカーの勝ち、ブロッカーをうまく避け、ポーンと無事玄関に到着すればシューターの勝ち。玄関土間まで落ちればホームランです。シューターは、さまざまにバウンドを想定してボールを落とします。ブロッカーもボールを止める防御ポーズをあれこれと考えます。

 ところが、ここで孫が気づきました。ピンポン玉の場合、どうしてもブレーキが自然に掛かり、玄関まで落ちていかないのです。なぜ、ポンポンはねている玉は落ちようとせずに上階に引っ張られる動きをするのでしょう? 私の理解では〝慣性の法則〟の一つと考えたのですが、うまく孫に説明できませんでした。

 もう一つの遊びはバスケ。庭に余裕のない我が家では、玩具の小さいバスケの籠を狭い台所のドア上に設置。居間側からドリブルしながらシュートです。張り出すように置かれた食器棚を敵選手に見立てて人形の顔を貼りました。孫はドリブルしながら、よける仕草をしてシュートして見せます。

 コロナ禍の巣ごもり暮らしは、家族での遊びのアイデアが生まれるチャンスでもあるようです。とりわけ爺や婆の存在感が示される時でもあるでしょう。梅雨の間はなおさらですね。