4月から自治会の環境対策の一員になりました。
主な任務に家庭ごみ回収のうちの「資源物(ごみ)」回収と、年2回の粗大ごみ回収作業があります。
資源ごみ回収は2度体験しましたが、「缶詰」について不思議な仕組みに気付きました。普段、あまり利用しなくなったので気付かなかったのでしょう。
缶詰の缶にはスチールとアルミがあります。自治会での回収では、飲料スチール缶と飲料アルミ缶の2分別のほかに「その他のスチール(私は「雑鉄」と名付けました)」の回収袋を設置し計3分別しています。缶詰の空き缶はこの、「その他」の袋に鍋釜と一緒に投入しています。
それはいいのですが、鯖缶やシーチキンの缶詰の缶は本体・蓋ともスチールあるいはアルミで作られていると思いきや、なんと本体はスチール、蓋はアルミ!という缶詰も多くあるのです。回収作業ではとまどいました。みなさん、御存知でしたか。
この、アルミを被った洒落た?缶。飲用ではないので「その他のスチール」としてアルミ製蓋も一緒に回収しています。アルミの蓋も「スチール」袋に投入していいのか、回収の〝終着駅〟では、いかに処理されているのか、少々気になります。
ところで、何故このような、面倒とも思える缶の製造をしているのか。回収した鯖の空き缶を持ち帰りましたが、家の台所にもシーチキン缶がありました。その注意書きを読みますと「スチール 缶胴」「アルミ 缶ぶた」とありました。
缶胴(本体)に記されている「Hagoromo」の製造会社、静岡県焼津市の株式会社 富士冷のお客様相談室に問い合わせると、
「グラム数の少ない小さい缶詰は、空けやすいように蓋・胴ともに軟らかいアルミ製もあるけれども、通常の重さの缶詰では、蓋については開けやすいアルミ製にし、胴だけは強度のあるスチール製にしています。流通の過程で壊れたり傷ついたりしないようにとの配慮からです」とのことでした。
缶詰の〝缶〟は商品・内容物を守るための〝鎧〟であり、消費者を守るための知恵と配慮の集積なのですね。ちょっと大げさかな。溝や草むら、空き地などに無造作に捨てられる空き缶ですが、使う人への愛情が込められた缶であり、資源物です。みなさん、回収日には忘れずにお持ちください!