私の自宅は里山の一画にあります。その住宅地から町中に下る主要道沿いに立つお屋敷の庭に満開の桜を見つけました。見事なピンクの彩りに自転車を留めてしばし愛でました。「みなさーん、もう春ですよ」と道行く人々に呼び掛けているようです。

 その桜の手前には、立派な寒椿が散り始めています。こちらは「まだ、まだ春は先だよ」と桜の姿を見せないように立ち塞がっています。

 自宅に向かって道をさらに上ると大きな四つ角にでます。その一角にある地主さんの庭に立派な枝垂れ梅が道端にあふれるほどに垂れています。毎年ウオーキングの年配の方々の目を楽しませ、インスタ映えのいいモデルです。でも、この枝垂れ梅もいよいよ終幕のようです。

 庭に出て来られたご婦人にうかがうと、「そろそろ枝を切らんば」と笑顔で話されました。 

 我が家の赤路の家庭菜園では、菜の花が満開。見事な咲きっぷりで、コンクリの擁壁に黄色の絵具をぶっ掛けた油彩の抽象画のようです。

 菜園にはホトケノザもあちこちに姿を見せ、雑草を従えています。昨年のナスビの茎を引き抜こうとしたのですが、ポキッと折れてしまいました。まるで樹木です。

 そろそろ雑草取りと畑地の畝づくりの時期です。今年はカボチャに挑戦するつもりで、赤路沿いにはいつものようにヒマワリを計画しています。続けて去年、家族の評判がよかったサツマイモの植え付けを目論んでいます。予定通りにいくかどうか、梅雨の大雨が鬼門です。寒椿と緋寒桜菜の花旬を過ぎた枝垂れ梅