コロナ禍におかれた家族はおそらく何処もそうでしょうが、〝家では大丈夫〟の意識が皆さん、あったのではないでしょうか。私もそうでした。
ところが今や、出どころ不明のウイルスが侵入しています。帰宅すると消毒、手洗いに加えて、私は家庭内でも別のマスク着用。長崎市が特別警戒下に置かれて以後、ずっと家内でもマスクを着用しています。家族も特別異議を差しはさむ余地無しのようです。私のマスク顔は決して不自然ではなく、普段と同じ団らん風景です。
花粉症の季節も重なり、私は、鼻水が大量に出て、大量のティッシュが欠かせません。ティッシュケースを手に抱えて移動しております。花粉症にとって、家内でのマスクは、やはり不便ですね。鼻を何度もかんだり、手指を何度も消毒したり、すぐに満杯になるゴミ箱内を処理したり、顔や手洗いでの繰り返しのマスク着脱などなど。
ある日、今の今まで顔に充てていたマスクが無くなりました。(このごろ、周辺でよく物が無くなります)。「ない、ない」と呟きながら家内をウロウロ、家族のヒンシュクを買います。顔からはずした時にいつも掛ける箪笥の取っ手、テーブルや机、洗面場。探しても見つかりません。あきらめて〝おかしいなあ〟と悔しい思いで、ちゃぶ台に座って、アッ!! 家族が私を注目します。……。
ありました、ありました。私の耳にぶら下がっていました。耳マスク。
眼鏡の額眼鏡と同じ習性でしょうか、灯台下暗し。
その夜、一人、悔し笑い、苦笑いをしながらメモ帳にペンを走らせたのがこの絵?です。
この絵、テーブルに置いていたところ、翌朝、孫が「じいじ、これ」と絵を指し示します。見ると、ほっぺたに渦巻きマークが描き加えられています。ソフトバンクのコマーシャルに登場する、バカボンのパパに似ています。