初秋の朝7時過ぎ。孫の登校に併せてウオーキングです。
町道(旧農道)そばのミカン畑の休耕田にネコジャラシの群生が朝日に輝いていました。
まだ若々しいネコジャラシ。小ぶりで緑も薄いようです。
見上げると琴の尾岳に連なる山並み。初秋の涼やかさが流れ落ちてくるようで、つい笑みがこぼれました。秋ですね。でも「初秋」は陰暦7月の異称のはず。随分暑くなりました。
ところで、この「ネコジャラシ」。
私の昭和47年10月16日発行「広辞苑」第二版に【猫じゃらし】①江戸時代の帯の結び方の一。猫をじゃらすかのように、帯の掛けと垂れとを同じ長さに二度結んで垂らしたもの。辰巳婦言「花色の唐こはくの帯を、ちゃんとーに結び」②エノコログサの異称ーとある。
なんとシンプル。そっけなくも感じる。「房部分を揺らして猫がじゃれて戯れるさまを楽しむ」などとあるかなあ、と思ったのだが。
孫の早い遊びの一つに、このネコジャラシと猫とがあった。道々、見つけると「あっ、ネコジャラシだ」と。だが、就学以後はさっぱり関心が失せたようだ。なんだか寂しい。秋だなあ。