孫はこの梅雨、休日も外では遊べず、一人、動物のぬいぐるみで戦いごっこの日々だった。頭の中で想像しながらの恐竜と大蛇の死闘。両手に大蛇のぬいぐるみと孫手製の広告紙の恐竜。「ダダーン」「グワッ」。私も加わって、ぬいぐるみを手に宙にうねりながらの戦いだ。
親と一緒にテレビで見た映画の〝山の民〟も登場。戦いのシーンが9つの子には印象深かったのか、紙製とは思えない重いまさかりのような、これも孫手製の武器を振り回して爺に襲い掛かってくる。
鹿のお面にカラーテープで入れ墨を引いて何を作ったかと見ていると、ジブリアニメ「もののけ姫」の少女の顔を再現。大蛇のぬいぐるみと闘いを演じる。私が大蛇をくねらせると、紙製機関銃を手に「ババババッ」と連射してきた。
すべて映像は孫の頭の中にある。創造しながら、手持ちの生き物たちで戦いを演出している。この梅雨、孫なりに室内で飽きず一人遊びに夢中になった。
添付写真は、孫が新聞紙や広告紙で作った武器類。機関銃は、口からなにやら発射音を吐き出しながら制作。恐竜は叫び声らしき沈んだ声をうめきながら作っていた。さて、いつまで生き延びるものやら。新しい遊びを創造するまでは孫の大事な想像の工作物である。