昨日の雷とゲリラ豪雨の爪痕の残る今朝、曇り空の下、孫の登校に同行した。
途中、いつも覗き見る小川の「柿淵」に孫がアレッ?! 川底がきれいになっていた。張り付いたゴミやコケが大量の雨の急流で掃除されたようだ。
しばらく行くと、ミカン園の土手が約15メートル続いている。高さは1~1、5メートル。夏になると丈の高いイラクサが繁茂し、狭い道の側溝部分を覆い、道を一層狭くしている。
地主さんの頑張りで刈り取られた土手では、見えるようになった土の表面にいくつもの穴が開いている。直径5~1センチほど。
「あれ、何の穴?」と孫。土手に浸み込んだ水が出口を探して流れ出た後の穴のようだ。そう説明すると「昆虫の巣穴かと思った」と言う。そこで、テレビや新聞で報道されている崖崩れ発生のメカニズムの説明をして、「同じ出来事だよ」と話して聞かすと理解してくれたようだ。
と、そこで、ふと思った。〝まてよ、孫の言う昆虫の穴かもしれない〟。噴出する水は出口を探すはず。元々ある、そんな巣穴を選んで噴き出し、大きくなったのかも。どうでしょうか、孫の直感、爺の推論。そんなことを思った。
土手の上はミカン園。今は人の手を煩わせる作業はないようだ。昆虫たちにとっては安心できる時期なのだが、このごろのゲリラ豪雨は虫たちにも大被害ではないだろうか。シトシト雨が懐かしいのは人様だけではないようだ。