今町議会は、新入生誕生の春ということもあってか、町内を走る国道・県道・町道から私道まで、主に歩行者の立場から安全を求める議員質問・提案が多かった。

 議会事務局配布の議会案内の質問趣意書によると、3議員が同テーマで質問。ユーチューブで中継を再生、町長ら町側の答弁を聞いた。

 まずベテラン議員は現状について①歩道のタイルの破損②横断歩道そばの植栽による見通し障害③生け垣繁茂による通行阻害④町の安全対策について。

 次に中堅議員は、そもそも論から⑤歩道の管理基準は⑥整備計画は⑦危険個所の把握は⑧弱者のための安全施策はーなどと問うた。

 続く中継議員、こちらは具体的に平木場郷の生活道路について地元町民の改善を求める要望に応えるよう求めた。

 

町側の答弁をかいつまんで振り返るとー

 ①すぐに現場確認し可能ならアスファルト舗装に②指摘箇所をせん定・伐採③高齢化などで管理不足があるが、せん定・伐採をお願いしている④各団体・施設と協力して合同点検など安全意識の高揚に努めている。2年度にも対策工事ーなどと答弁。

 続く議員の質問には⑤特になし⑥平成17年4月に歩道の構造の一般基準で高齢者、視覚障害者、車いす利用者の安全で円滑な移動を可能にする構造が示され、地元からの要請を受けて整備を計画する⑦道路パトロールや警察、福祉団体、自治会・コミュニティ、日々の町民の声による情報から把握⑧車いす同士の安全なすれ違いが可能な有効幅員(?)の確保は国道・県道・主要町道以外は少ない。今後、歩行者の安全を最優先に整備。

 そして⑨(担当課長)請願が263名あっている。(町長)車の安全通行と通学路として子供たちの安全確保を腹を据えて地元と協議。信頼関係を保っていきたい。

 議員らの町民の安全への関心の高さ、町の担当課の日ごろの対策・努力が伺われるやり取り。小学生、新入児らにも理解できる質問と答弁が可能なら、どんなに喜ぶことかと、夢のようなことを思った。子ども議会は何度か開催したのだろうか?

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 今回〝歩行者の安全〟に関心がいったのは、小学校再開で孫の登校が始まり、横断歩道での子供の安全のための誘導ボランティアを初体験したことから。いよいよ爺までか。人手不足は家庭まで波及しているようだ。

 黄色い旗の持ち方、揚げ方から不案内で、立派な黄色のタスキと不釣り合いに、不自然な手旗の仕草。子供と運転者を戸惑わせたままで終了した。

 アドバイスを受けながらの約1時間だったが、春の交通安全運動でパトロールに回るパトカーからの「お疲れ様です」の挨拶、若い母親の「ご苦労様」の労いの言葉にホッとした。