令和元年第3回長与町議会定例会一般質問を傍聴した。

 とても面白かった。なぜ面白く傍聴できたか。質問の内容、姿勢とも人柄がにじみ出ていて良かったからだ。

 新人議員二人、興味津々聞いたのだが、質問内容も姿勢も初々しさが表れ、さすがに硬さも感じられたが、誠実さと真剣さが注目させた。

 地域猫のこと、学校公開の是非、町中の雑草、人口減問題など、これまでも議論はされただろうが、違った視点での質問は耳を傾けさせた。この調子で奮闘、議会に渦を巻き起こしてほしい。 

 さて、全体を通しての感想は、以下の最終質問の感想に替えてまとめとしたい。

 一般質問の最終日、「新図書館問題」「長与町奨学生問題」の追及は迫力があった。

 よく調査・研究していることに加えてテーマに対する議員の思い入れ、情熱があった。奨学金問題は自身の体験を踏まえたもので、聞く者の心に落ちる発言だった。質問に最も必要なのは、ひょっとして、この情熱かもしれない。聞く人の心を揺さぶり、動かす。

 もう一人の女性議員、得意分野なのだろう、「町の健康づくり推進」をテーマに、町民の視点に立って行政施策を補強、実行を迫る質問・追及だった。

 議員の議会質問は住民の苦情・要望を受け、その解決方を探るための調査・研究、役所など関係機関の対策・方針を調べたうえで、議会で課題や問題点を明らかにし関係機関の姿勢をただすためのものだろう。

 町民の苦境に耳を傾け、議会に取り上げ、問題点・不足点を明確にして実行を迫る議員さん。その迫り方に個性があって、傍聴も退屈することは無い。これからも得意分野を広げつつ自身の持ち味を出して存分に町の姿勢を正してほしい。町長・町幹部と丁々発止の鍔迫り合いを見せ、職責を果たしてほしい。

 一方の町長の答弁、謙虚な人柄が出ていて人間味を感じさせ、まずは好ましいと感じた。議員を育てるという観点に立って、堂々と渡り合ってほしい。

 以上、とても面白く、勉強になる議会傍聴でした。