小学2年になる孫がこのごろ絵を熱心に描くようになった。
人の像を棒線で描く幼い方法から、この1、2か月で次第に面として、また立体的に描くようになった。
当初は好きな恐竜やウルトラマンなどを描いていたが、関心が危険生物、深海魚、妖怪など多彩になるに従い、画面も興味の赴くまま自由奔放になった。
物語を想像しながら、鉛筆、色鉛筆、サインペンで用紙いっぱい、水族館か動物園のように群れとして描いている。
そこに唐津くんちが対象として加わり、曳山1台を大きく描くだけでなく、采振りたちや山車の行列を細かに描くようになった。
1歳の年から毎年、唐津くんち見学に連れて行き、自分でも言う「くんち馬鹿」の子だ。
曳山の種類と成り立ちなどを解説し、「えんやー、えんやー」と掛け声をあげ、太鼓や横笛を演奏して見せる。
昨年末から今年にかけて母親と一緒に唐津行を3度重ね、曳山展示館を見学。土産のグッズがコレクションになっている。さらにビデオやスマホで暇さえあれば曳山を眺めて〝勉強〟。雰囲気を掴んでいったようだ。
これに、このごろは中国獅子舞の真似事も加わった。本格的な獅子の面を着けて自ら演じこなし、獅子の絵も独特のタッチで描いて見せる。今年のランタンフェスでは、3度も孔子廟などへ中国獅子舞見学に出かけた。地元の民俗芸能の獅子舞や太鼓踊りの練習も見学している。
幼い子の関心の広がりは際限がない。孫の描く絵は、当初のウルトラマンや恐竜から、池や川の小魚や水族館、動物園の生き物たちの群れ。さらに妖怪の世界、深海魚の生き物たち、そして日本の伝統獅子舞や夜神楽の舞に広がっていったのだ。
自宅下のアカ道の壁沿いに孫が作った花壇がある。先日一緒にヒマワリの種を植え付けた。それが一気に芽を出し始めた。私と一緒に世話したヒマワリ。孫の背を越える大輪が咲きそろう日ももうすぐ。さて、孫が描くヒマワリはどんなだろう、楽しみである。