なんかおかしいなって思ってはいたのです。
朝からオレンジのシャツ着ている人がいる・・・。
あと,「ディズニーランドか?」みたいなカチューシャつけてたり。
オレンジのショールとか。
オレンジのワンピースとか。
これはもしかしてナショナルカラー?と気づいた時には大通りが歩行者天国になっていました。
その日は朝早くアムステルダムを出て,近隣の都市ハーグに来ていました。
ハーグのマウリッツハイス美術館にはフェルメールの青いターバンの娘があるんだなぁ。
それがみたくてウキウキとでかけていきました。
ハウルの動く城にでてくる町みたいに,ペナントがたくさんつるしてある。
川沿いではブラスバンドがパフォーマンス。
雨が上がって楽しい日曜日って感じです。
いいね~なんの日か知らないけど,ラッキー。
皆のニコニコを堪能してアムステルダムに帰還しました。
確かアムステルダム中央駅に着いたのは16:00過ぎだったように思います。
やばい。
何かが始まっている。
地下鉄に乗ってさっさと帰ればよかったのに,アンネフランクの家を見に行こうと思ったのが運の尽き。
アムステルダムの町は謎のお祭りモード全開でござるよ。
道という道,橋という橋に人が出てきていて,爆音で音楽かけて踊っている。
もちろんお酒を飲みながら。
けっこう出来上がっている。(まだ16:00だよ?)
ジャパンでもこんなになることあるのでしょうか?
音楽に合わせてダンス(笑)
道にはお酒の瓶や食べ物のゴミが散乱し,泥酔した若者が倒れていることも。
なんなら川の上もパリピなオレンジ軍団が船を浮かべて「ウェーイ」ってやっています。
え、、、。この中進むの?
私は普段からお酒を飲まないので,酔っぱらいを連れて帰ることが多いのですが,町全体が酔っぱらいで満ちているのは初体験。
びっくりー。
ジャパンのフェスティバルとか花火大会でもぎっしり人がいるけど,酔っぱらい率って40%くらいじゃない?
「飲んでる」じゃなくて「酔っぱらっている」率ですよ。
これはアンネフランクどころじゃない。
諦めて地下鉄に行こうにも,漫画みたいに酔っぱらっている人々が,道にとにかくぎっしりなのです。
オランダでは認められていて,ジャパンでは認められていないなにか怪しい葉っぱをやってますね。
解放的ですね。
みんなすっごい楽しそう。
その中を一人白いTシャツであるく私。
人込みをすり抜けていると酔っぱらった女の子たちに頬っぺたつんつんされるし。
王様の誕生日も大変ですね。
王様もカジュアルに酔っぱらってるのかな。
王宮前の広場はテンション上がったパリピな市民がハイネケン飲みながらワーワーやってたけども。
はーびっくりした。
こういう「大集団でワーっと盛り上がる」感じ。
阪神が優勝したらあんな感じかな。
またとんでもない日に街にでちゃったもんだ。
ここからまだまだ盛り上がりそうな酔っぱらいの海原をやっとのことで抜け,無事にホテルに着きました。
窓の外からはズムズムズム!と重低音が響きます。
どこかでパーティしてますね。
こんな楽しい日に私はホテルでパジャマに着替えて歯磨きしているとは惜しいような,全く惜しくないような。
だって危ないもーん。
理性を無くした酔っぱらい怖いもん。
お前らちゃんと片付けろよ。
23時くらいに隣?の部屋の人々が大騒ぎしながら帰ってきてウケた。
階段で滑ってたみたいで「きゃー大丈夫ぅ??」みたいな声が聞こえていました。
青春ですな。
次の日,早めの高速鉄道でベルギーに移動するため,7時にホテルを出ました。
うん。誰も歩いていない。
でっかい清掃車がブラシでゴミを集めている。
ゴミの片付け方もジャパンとは違いますな。
ジャパンだったら朝から中学生と地域住民がボランティアゴミ拾いですな。
「先生ゴミがいっぱいだね。」
「そうね。自分のゴミはもって帰って欲しいわね。」
なんつって朝から街をきれいにするんだけどな。
(まぁもう少ししたら起きて,二日酔いが残る中せっせと片づけるのかもしれないけどもね。)
そして地下鉄が動いてなーい。
おーーーーーーーーーーーーーーーーい。
王様の誕生日ってそんなにすごいんかーーーーーーーい。
必死で調べてやっと出てきたのが7:30の路面電車の始発。
20キロのスーツケースをゴロゴロやりながらゴミの残る町を歩く。
タクシーもいない。
きっとこんな朝に仕事をしようとするオランダ人はいないのだ。
くうううううう。
この時間外に居るのは街の清掃担当者。
昨日大騒ぎした人に自分で片付けさせた方が良いと思うよ!
なんとか駅に着くと,アムステルダム中央駅に酔っぱらって昨日帰れなかった若者がたくさん地べたで寝ていた・・・・。
青春だねぇ。
映画のワンシーンのようだよ。
わたしゃとっととベルギーに行きますけども。
あー面白かった。