ヨーロッパに行く前に気になったのが,治安。

そしてトイレです~!

インドネシアのトイレがものすごくエキセントリックだったので,たいがいのことは大丈夫だと思っておりましたが,実際に行ってみてもやっぱり大丈夫でした。

便座のないトイレも確かにありましたが,1箇所だったかな。

紙がないトイレに出会ったのも1回だけ。(びびってたので,ちゃんとポケットティッシュ持っていましたぞい!)

インドネシアでトイレの紙がない(なくなっている)のはよくあることだったので,当時は必ずトイレに紙があるか確認して入っていました。(遠い目)

インドネシアのローカルの人々は,紙でお尻をふかないのだー。

水がでるピストルみたいなのがあって,毎回洗浄するんです。

だからよく便座がびしょびしょ(笑)

水鉄砲がないところは,バケツに水が汲んであって,ちいさな手桶みたいなのが突っ込んであります。

それで水を汲んで洗う。

ごめん。さすがに桶は無理。紙をください。

向こうの人から言わせるとそっちの方がよっぽど衛生的では?くらいの感じでしたね。

だからヨーロッパのトイレは問題なし子さんでした。

 

ただ困ったことは2つ。

①美術館のトイレが少ない&どこにあるかわからない

②水を流すレバーがわからない。

 

①はルーブル美術館とオルセー美術館です。

ルーブルの来館者(もんのすごい人ですよ)とトイレの数があっていない(笑)

一つのトイレに個室が2つ。多くて3つ。

ルーブルってものすごく広いんですよ。

真面目に全部まわったらルーブルだけで1万歩(ピクミン計算)です。

エントランスに広めのトイレがあるにはあるけど,個室が4つくらいじゃなかったかな。

ジャパンの美術館やコンサートホールとは比べ物にならない少なさ。

今ググってみたけど,ルーブルの1日の来場者は1万~1万5千人って書いてあったぞ。

そんなところに4つはないだろう!!

そして館内をぐるぐる回ると1時間2時間はすぐ経ちます。

トイレの表示をたどってもトイレがみつからないんですよ。

それもそのはず,トイレがわからないようにしてある(爆)

何?オシャレなの??美しい場所でトイレがめだつとだめなの?

真っ黒の壁の一部がドアになって,そこを押すとトイレみたいなね。

よーく見たらちっこいトイレのマークのシールが貼ってある。

しかも個室ひとつだけ・・・。

ルーブルではトイレ,早めに探そうね(泣)

 

ジャパンだと1階も2階もだいたい同じ場所にトイレってあるじゃないですか。

だいたいこの辺にあるだろう!って思うところにあるというか。

ルーブルは迷路みたいになっているので,とにかくトイレがありそうなところがない(笑)

難解な大迷宮です。

ルーブルってもともとヴェルサイユ宮殿ができるまでは王様の宮殿として使われていたので,トイレとか不必要なものは隠されていたんだろうな。(その当時はトイレなくておまるだし)

使用人は各部屋に通じる秘密の廊下を通って行ったり来たり。貴人の前に姿を見せることはないという忍者な人々。

そのせいかもしれぬ・・・と思いながら,トイレを探し歩きました。

ニンニン。

 

オルセー美術館はね,ルーブルより全然近代的ですが,やっぱりトイレはわかりにくい。

階段を下りた地下みたいなとこにあるし。

わかるよ。美術鑑賞の邪魔にならないようにデザインされてるんでしょ。

でも階段を20段ちかく降りてトイレに行くなんて,年寄りにやさしくないよぅ。

さりげなく上りのエスカレーターついていたけども。

しかもそのトイレも個室が3つ。

何故、、、、。

 

プラド美術館くらいガツンと作ってほしい。

意外にフィレンツェのウフィツィ美術館は古いけどあっちこっちにトイレがあって助かるんだよな。

かゆいところに手が届く感じ。

ロンドンのナショナルギャラリーは合格です。

エントランスにそこそこのサイズのトイレが2か所もあった。

ナイス大英帝国。

ウィーンの美術史美術館もまずまず。(でもやっぱり建物のサイズに対して個室が少ない感じはしたけどね。)

 

②ですが,ジャパンでも高速道路のサービスエリアとかで「あれ?これ水流すボタンじゃない」みたいなことってありませんか?

よく見たらでっかく「水」ってかいてあるんだけどね。

ヨーロッパはそんな表示絶対ない(笑)

まじでない(日本が情報過多なのかもしれませんが。)

バーやボタンの代わりに,背面の壁にあった金属プレート(縦15cm×横20cmくらい)がはまってってそれが流水スイッチだったとかありましたね。

なにこれ,インディ・ジョーンズ??って思いながら数々のトイレを攻略していきます。

逆に普通のトイレだと寂しいくらいだわ。(嘘です。普通万歳。)

 

流水レバーが一番分からなかったのは,フィレンツェのウフィツィ美術館。

全部のトイレが分かりにくいわけじゃないんですよ。

ただ,運命の1室に出会ってしまったのです。

 

トイレの個室にボタンらしきものがない。

トイレと便座。以上!みたいな。

タンクとかもない。

えー!?これ難解だ。

あらゆる壁を押してみましたが水は流れません。

自称トイレ1級の私。終わった・・・。

ん??背面の壁の一番下,床につくくらいのところに真っ黒なゴムボールがついている。

ドラえもんのしっぽよりもちょっと大きいくらい。

まさかこれか?

ゴムボールを握ってみると水が流れるじゃないかーーーーー!!!!

なるほど!これ足で踏めばいいんだ。(手で触っちゃったよ)

はぁぁぁぁぁぁ(安堵)。

排泄欲は人間の性じゃろうが!

大きな愛で満たしてくれよ!

 

美しいものにはトゲがあり,限りない美への追及のためには,忍耐を要することもある。

真冬に尻がでるほど短いスカートをはく人しかり。

大変勉強になりました。

でもできれば美術館のトイレはもっとわかりやすくデザインして欲しい。(小声)

トイレが目立つのはデザイン的にダサいかもしれんけど!機能性も!ぜひデザインして欲しい!!

まぁスリルがあって楽しかったけどね。

脱日常ですな。

旅は素晴らしいね。