ジャパンの皆さんには旅に出ることを強く勧めたい。
できれば海外に。
一人じゃなくていいので。
海外に行くと,言葉が違うじゃないですか。
圧倒的なマイノリティーを経験するのがいい。
体格も全然違う。
食べるものも違う。
違って当たり前を実感できるのがいい。
みんな一緒じゃないことを味わってみるといい。
海外旅行に行くと,「すごいもの」がいっぱい見られる。
めちゃめちゃ大きい氷の塊とか。
木じゃなくてレンガでできた家とか。
あほみたいにでっかい庭とか。
青い光がキラキラしているステンドグラスとか。
そういうのを見て,心が震える体験ができる。
そして,そうやって「すごい」と思ったもの,場所,人は,簡単に「壊してしまえ」って思えないから。
知らないと,興味がもてない。
知らないもの,知らない人,知らない土地は他人事。
「あいつらはダメだ」って軽く言ってしまう。
(自分が言われたら傷つくのにねぇ。)
知ると他人事ではなくなる。
自分と他者との間に関係性がもてる時,人は自分事として考えることができる。
そうやって自分の「知ってる」増やせば,世界で起きている戦争がいかに悲しいことか自分事として感じることができる。
1000年の歴史も燃えたらなくなる。
二度と元にはもどらない。
ひとりの力でできることは少ないかもしれない。
でも,崩れていくものを前に涙を流すことができる。
なぜこんなに美しいものを壊すことができるのか。
なぜ彼らが死ななければならないのか。
なぜ価値がわからないのか。
皆が仲良くできたらいいのに。
だからみんな海外に行ってみるといい。
「知る」と「楽しい」をたっぷり味わって帰ってくるといい。
今の場所に居場所がないと思うなら,旅にでるといい。
まったくの独りぼっちは逆にすがすがしい。
毎日「全く知らない人」に会い続けると人間関係で悩むこともない。
好ましいか好ましくないか。
面白いか面白くないか。
知っているか知らないか。
シンプルに目の前のことに集中してすごせるよ。
世界は広い。
自分一人を隠してくれる場所はたくさんある。
自分が特別になれる場所もたくさんある。
ひとりで言葉も分からない知らない街を歩いていると,自分の中の気持ちに気づく。
優しくしてほしい。
特別でありたい。
自分を見て欲しい。
そして普段は逆の言葉が頭のなかで嵐を起こしていることに気づく。
優しくしないで。(なめんなよ。お前に何が分かる。)
特別なんかじゃない。(私みたいな人間どこでもいる。私はみんなと一緒,おかしくない。)
ほっといてほしい。(めんどうくさい。消えてしまいたい。もうだれとも関わりたくない。)
自分の周りから言葉が消えて誰にも気を使わなくてよくなったら,自分の中から力強い言葉が出てきます。
「生きたい」
「輝きたい」
「自分の力を発揮したい」
びっくり体験ですよ。
私,やればできるかもって思えてくるのです。(マジ)
だからさ,旅に出ると良いよ。
夜中に消えたいって検索するくらいなら,飛行機の予約をする方が楽しい。
ぜひやってみて。