私の大学の時の先輩はシャンソンを歌っています。

シャンソンとは,フランス語の歌曲のことなんですが,20世紀以降のフランスのポピュラーソングと思っていただけると良いかと思います。

エディット・ピアフの「バラ色の人生」とか有名。

日本でも美輪明宏さんの「愛の賛歌」とか越路吹雪さんが歌う「サントワマミー」とか有名ですが,とにかくセクシーな感じ。

シャンソンは基本愛の歌。

パリの風景ラブな歌もあるけど,基本はゴリゴリの愛の歌。

アコーディオンの音色は時に明るく,時に哀愁ただよわせ,四季折々のパリの風景を彩ります。

 

ちなみにイタリアはカンツォーネと言います。

これも基本愛の歌。

 

このシャンソンの発表会がバーであるって聞いて行ってきました。

ピアノとウッドベース,ドラム,シンセサイザー,アコーディオンの生演奏。

超贅沢。

19階なので夜景が超きれい。

このロケーションだけでも雰囲気が楽しめました。

でもこの日の出演者がすごかったんですよ。

私の先輩ともうひとり以外はたぶん全員60代。

その人たちがきらきらのドレスを着て,愛の歌を熱唱するの!!!

で,それがすごくいいの!!

皆さん,歌えます?愛の歌。

 

悲しい歌も多くてさ,それも泣けるの。

出演者の皆さんはそれぞれに「自分の表現」をするの。

会場のお客さんもシャンソンやってる人が多いみたいで,みんな派手でオシャレ。

ワンドリンク制なのでビール片手にみんな楽しそうに聴いておられます。

上手い,下手,とかじゃないのがすごい。

どの人も魂が入った歌声で,聴き入ってしまった。

 

私は実は音大出身で声楽(オペラ)を歌っていました。

こんなこと言っちゃなんですがクラシックのコンサートって,なんかスンッってしてるんですよねー。

フィルターがかかっているというか,ハートに来ない。

音楽自体は素晴らしいのになんかすまして歌ってる感じに聞こえるんですよね。

 

 

でもシャンソンはすごい。

個性の大爆発。

ドレスやアクセサリーもそうだけど,どれ一つとして同じものはない。

昨日の最後の演奏者はたぶん70代に手が届くくらいの人ではないかと思うのですが,ノースリーブのピンクのドレスを着てとっても素敵な笑顔で歌っておられました。

こんな世の中になればいいなぁぁぁぁぁ!!!

めっちゃ楽しそう。

これこそ自分軸の生き方ですよね。

 

年齢を重ねても自分の好きなことやってるのが素敵。

オシャレでキラキラの笑顔で生きていきたい。

最高だな!シャンソン!

私もピンクのドレス着たいぞ!