お久しぶりです。きゅーせんです。

いきなり本題ですが先日、こんなものを見つけました。



鉄コレの近鉄900系冷房車です。私いつも東急の話題が多いですが、家は近鉄沿線にあり毎日通学で利用しています。

知らない人のために実車のちょっとした解説を、
近鉄900系は1961年、大阪線系統などの他線区に比べ小型車が多く生駒トンネルなどもありなかなか大型車を投入できなかった奈良線系統に登場した20m級4扉車です。当初は上本町から瓢箪山までの平地区間のみの運用でしたが新生駒トンネルの開通とともに奈良線全線での運用を開始、1988年以降に冷房化され2002年までに全車引退しています。

現在奈良線系統を走る8810系除く8000系列の設計の基本となった車両です。

僕が生まれる前に廃車になってますが最寄り路線を走った路線の鉄コレは意外と少なく中古でもあまり見ないことから買ってきました。



この製品はいわゆる裾帯ありの新塗装の現役末期の方をモデルにしてあります。

なお鉄コレではこの製品の他に近鉄の事業者限定で900系登場時も出ていますが実は私、発売当時小学生でありながら買っておりまして扱いが雑でほぼほぼジャンク品なのですが奇跡的に現存してましたので冷房車との比較をしたいとおもいます。





両製品とも走行化パーツを取り付けていますがそれ以外はそのままです。



まずはモ900形から。
パッと見、別形式に見えなくもないですがどちらも偶数車がモデルなので同じ車両です。[元々モ900(偶)+ク950+モ900(奇)の3連で登場し、ク950が後年増備されモ900(偶)+ク950とク950+モ900(奇)の2通りの組成が誕生した]




床下と台車はそのままでした。生駒の山越えのための強力な主電動機とずらっと並ぶ抵抗器がいいですね。



お次は顔の部分。登場時と末期で随分印象が異なります。種別灯の形状が異なってたり方向幕の設置、ワイパーの交換やスカート取り付けなど変更点が多々あります。塗装変更も相まって全く違う車両に見えますね。



続いて屋根。ここも全然違います。なんとベンチレーターの場所が登場時から移設されてます。ここは驚きました。
他にアンテナの設置なども行われていますが元がダブルパンタ車とは思えないほど大規模な改修が行われています。(8000系2連も元はダブルパンタでしたが同様に片側の撤去が行われていました)



こちらは妻面。冷房車が少し見にくいですが配管は基本的には変わっていません。機器の追加設置などが行われています。



続いてはク950形。




こちらは先程と違い床下機器の交換や追加設置が行われています。登場時の床下のスカスカ具合に比べ冷房車はわりと機器が詰まってる感じがします。



続いては屋根。1番前と1番後ろのベンチレーターはそのままですが冷房車の真ん中のベンチレーターは移設っぽいですね。

妻面、前面などはモ900形とほとんど同じなので省略。



いかがでしたでしょうか。モデルが40年近く違うので比較するとどこが改造されたのかなどが一目瞭然ですね。
正直床下機器は鉄コレ特有の他形式との共用などがありますから厳密には違うかもしれませんがそこはご了承ください。

今回もご覧くださりありがとうございました。