皿の上の寒天 | 東京空 - tokyozora -

皿の上の寒天


東京空 - tokyozora --マスカット寒天




「俺はプッチンしたい派やねん。」


いつか明石家さんまさんがテレビで言っていた。
プッチンしたいというのは、プッチンプリンのフタをはがし、
それを皿の上で逆さに置き、下部についた突起を指で倒すと、
そこに穴が開き微量の空気がカップの底に入りだし、
つるんとカップからカラメルソースがはがれるとプリンは下の皿に乗っかる。
それをプッチンしたという。


プッチンしたい派とは、
というよりも、プッチンしない派の説明をした方が説明がしやすいのかな。
プッチンしない派とは大竹しのぶさんのことをいう。
まず大前提に、食べれば何でも一緒ということがある。
カラメルソースを一口目からほおばれないというのはあるが、
その分後半にはカラメルソースたっぷりのプリンが楽しめる。
そういった段階のある変化型の食べ物は他にもある。
たとえば、カキ氷。
カキ氷は上部にシロップがたくさんかかっていておいしいが、
下手に食べ進めると、味気の無い粉の氷を食ってることがある。
最後は底にたまったシロップよりのかき氷をさらさらと食す。
そばには途中から七味をかけたり、ラーメンには途中からコショウをかけたり。


と色々と述べたものの、実はこれに嘘は無いが、プッチンしない派のいい訳にすぎない。
本当のプッチンしない理由は、プッチンしないことにより皿を1枚洗わずに済む。
それなんだと思う。
ズボラと言われたらそうなのかもしれないが、
プッチンした幸福よりも、皿1枚でも家事を省けた方がいい。
プッチンしない派の自分はそう思っている。
(今、住んでいる地域の不燃物の捨て方上、
容器を水洗いしなくてはならないから、1つ洗うのも2つ洗うのも大きく変わりないが。)



ただ今日。
7月の夕方は冷蔵庫から出したフルーツ寒天を皿の上に乗せたかった。
寒天は皿の上でスプーンで崩していった方が給食っぽくて懐かしくていいから。
ヤマザキパンの白い皿の上でマスカットのフルーツ寒天は想定外の動きで、
こぼしそうになったけれど、それも楽しかった。
カーテン越しのうっすらな日差しがスプーンをきれいに見せた。


1年近くブログを書いていなかったので、
履歴書の志望動機以上の長文を、1年間書いていなかった。
相変わらず回りくどいブログだと思う。

今年の夏は読書感想文でも書こうかなと思ってたけど、
日記代わりにブログもありかもしれない。


おわり