業務地域の立地 | 猫好きのブログ

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 某市の都心・郊外の中間地域を通る準幹線沿いの建物用途を調べてみた。なお、一軒家、アパートを除外してある。

 

 95件中、営業所(倉庫付き事務所)は29件(34%)と最多だ。事務所を合わせると42%にもなる。店舗は比較的少ない。大手チエーンはコンビニのみだ。多くは購買頻度の低い業種か購買対象者の少ない業種である。一般の小売店は殆どない。背後は住宅地なのだが、住民は車で幹線沿いに買い物に行くので壊滅したのであろう。スーパーやドラッグストアすら存在しない。医療系施設も僅かに3件。高齢化で車に乗れなくなった住民は生活できないですね。

 

 それに対して老人ホームは4軒もある。老人ホームは市内広範囲に分布しているので、ここが適地とは一概に言えない。ま、営業所系が中心で、日用店舗が少ない地域なので、低料金の施設なのでしょう。

 

 飲食店は比較的多い。殆どは個人経営の店で、大手チエーンは1店舗もない。この街路は自動車交通量は多いのだが、通り抜け的な性格を持っている。店舗用に向いた場所ではない。

 

 では何故、業務系用途が多いのだろうか。メーカーや卸の営業所で営業マンが商品を配達するような企業では、顧客の近くが望ましいが、都心の地価だと在庫スペースや営業マンの駐車場が高く付く。かといって郊外の工業団地では地価は安いが、営業には不便だ。そこで都心の外側が好立地になったのであろう。

 

 主要幹線沿いだと全国チエーン店が出店して不動産コストが上がってしまうので、大手チエーンに見捨てられたこの街路の方がコスパが良いという訳だ。

 

営業所  29

喫茶・飲食 15

事務所 11

小売店 8

サービス店 7

理容室 7

老人ホーム 4

コンビニ 4

倉庫 3

ガソリンスタンド 2

工場 1

スポーツクラブ 1

医院 1

歯科 1

薬局 1