元オリンピック選手が会社員になると・・・ | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 もう時効ということで書いてもいいだろう。

 

 親戚がやっている会社に元オリンピックで銅メダルを取った人が入社した。会社としては、そういう社員がいると宣伝になるだろうし、一つでも飛びぬけたモノがある人は優秀に違いないと思って採用したのだろう。

 

 ところがこの人は全く仕事が出来なかった。考えて見たら当然だ。他の社員が社会人訓練をしている間に彼はずっと運動をやっていたからだ。

 

 何の種目かは知らないが、幾ら速く走れても伝票入力が早い訳でないだろうし、商談で口が上手くなる訳でもないから当然だ。一つに特化していた分、他の分は弱体化するか、未経験のままになってしまう。

 

 当初は彼の事をちやほやしていた社員達も彼が無能だと分かると軽蔑した態度を取るようになり、いつの間にか退職してしまったという。

 

 

 オリンピックの累計受賞者は何人か知らないが、2020年の東京オリンピックだけで日本人のメダル数は58もあるのだ。夏と冬を合わせると2年に1回、大会があることから、存命のメダル受賞者は数千人はいるに違いない。金なら兎も角、銅となると、殆どの人は名前すら憶えていないだろう。だからきっと銅メダルの彼は中小企業に就職したのだと考えられる。10代前半の頃からスポーツに捧げてきてメダリストになったというのに、気の毒ですね。

 

 昔、大学の指導教員がこのように言っていた。音楽を本格的に習っている子は集中力が非常に高いので、学力が高い傾向にある。それが本当なら親御さんにとって朗報ですね。子供を今すぐピアノ教室に入れよう。

 

 だがこのセンセイの言ったのは真実だろうか?確かに1日に何時間も練習するのは並みの集中力の人には無理である。にもかかわらず、音大を出て実業家になったとか、企業の幹部に音大出身者が多いとかあまり聞かないではないか。

 

 音大に進む人の割合が低くて目立たないこともあるだろう。だが上記の銅メダリストのように一点集中型で会社員に向かない人間になりやすいとすれば、・・・

 

 検索してみると面白い記事があったので紹介する。この記事によると音大でのキャリアが寧ろビジネスの強みになっているようだが、きっと本人次第で強みにも弱みにもなると思いますよ。こういう記事だけで飛びつくのは危険です。あくまでも自分にとってどうかという視点が大切です。

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