博多ストーカー殺人事件、検察が懲役30年求刑 | 猫好きのブログ

猫好きのブログ

資格試験とその応用

 博多駅近くで元交際相手の女性をめった刺しにしてた男。

 

 第一審で検察は懲役30年を求刑した。被害者は反省しておらず、求刑に近い年数になるだろう(裁判官の心証が相当に悪い)。

 

 寺内被告は32歳なので、懲役25年とすると出所は57歳。実際は短縮されて出所するケースが多いので54,55歳ということか。

 

 無期懲役は最初の出所判定が30年、以後は10年毎に判定があり、30年で出れる人は1%もいないのが現状だ。もし30歳で刑務所に入ると30年後は60歳。まずここでは無理だから、次は70歳だ。その次は80歳。獄中死する人は少なくない。50歳以降の犯罪者はほぼ獄中死、40歳以降はよくて80歳で出所、これでだめなら獄中死。30歳の犯罪者はよくて70歳で出所、これでだめなら獄中死の可能性大。

 

 それに比べると、有期刑の場合、減刑もあるし、病死さえしなければ娑婆に出ることは出来る。

 

 でもこの犯人のように50代半ばで出所すれば、どうだろうか?

 

 まず会社の中堅期間である年代を刑務所で過ごすため、雇って貰えたとしてもかなり厳しいだろう。刑務所が長いと一般社会との感覚のずれが大きくなるだろうし、仕事のスキルもない。刑務所内の作業所で身に付けたスキルを活かせる職場なら未だよいが、就職が精一杯で職種を選ぶ余裕なんてない。

 

 結局、職を転々とすることになりやすい。しかも服役中は年金の掛け金を払っていない訳だから、免除申請をしていたとしても、年金受給額はかなり少なくなるため、65歳になっても年金で暮らしていけない。

 

 もし逮捕当時、会社員であっても逮捕により解雇されると、1号保険者でる国民年金に切り替わるので、それだけでも半分以下の額になる。うーん。出所後はいろいろ支援策があるようだが、金銭に絡むものは数か月しかない。後は自分で努力して基盤を作っていくしかない。そういうことが出来ない人は、最終的に生活保護受給者になっていくのではないか。