また本を買ってしまった | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 6月で12冊。年間のノルマは300冊なので、次々読んでいかないと溜まっていく。

 死ぬまでに1万冊読破が目標だが、実はたいしたレベルではない。確かある書店の店長さんは20代で1万冊を読んだそうだ。

 読書をするために八王子市にある始発駅付近に住み、毎日通勤先の新宿までの1時間を読書に利用する。そんな辺境に住むのは、座席を確保するためだ。そして帰りもひたすら本を読む。それを繰り返して1万冊に到達した。

 

 といってもこの人は堅物でも学者肌でもない店員(販売員)だ。自ら読むため、扱う本の選定、お勧めの本の紹介、棚割などにその知識が生かされ、店では大変な売上を記録した。

 

 素晴らしいですね。一流の営業マンは口先で売り込もうとはしない。商品の機能や使い方を理解し、顧客のニーズを聞きだし、解決策を見つけることに力を集中する。故に顧客から信頼され黙っていても売れるようになるという訳だ。

 

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それはさておき、本日買ったのは

1.「あゝ野麦峠」山本茂実著、朝日新聞社

 

 映画にもなった有名な本。明治時代の製糸工場の女工の話。重すぎる体験談(出版された頃には女工たちは存命だった)が続く。

 

 

2.「古代社会」(上・下)L.H.モルガン著、角川文庫

 

 古代史、文化人類学の分野の古典。昔、アメリカンインディアンの種族を分析した彼の著書を読んだことがあったので、いつか読もうと思っていた。上下合わせて650ページもある。氏族、部族、家族という社会制度がどのようにして形成されたのか、古代史の文献や現存する未開社会から辿る。

 

3.「偽装請負」朝日新聞特別報道チーム著、朝日新書

 

  僕は朝日嫌いなのだが、食わず嫌いもいやなので、そこそこ朝日新聞系の本を読んでいる。一時、偽装請負は社会問題になった。この本が書かれたのは2007年だが、その後、労働者保護の法律は幾つも作られたが、依然としてブラック労働は無くならない。

 

 背後に非正規労働を求める企業と悪条件でも働かざるを得ない労働者がいる限り、ブラック労働は続くであろう。法律があっても力のある者は恣意的に解釈するし、弱者は裁判に訴えるだけの資力もない訳だから足元を見られる。

 

 それに対抗するためには、状況を理解し、世間にそれを理性的に伝えるだけの説得力が必要だ。

 

 そのためには各種の事例を調べたり、労働法令を読んだり、雇用主側の論理を理解しなければならない。他人に判断を委ねると利用されるだけですよ。

 

 4.「フラノマルシェの奇跡」西本伸顕著、学芸出版社

 

 中心市街地活性化法に基づき、地元の人が計画して成功したとされる富良野マルシェ。計画から施設オープン、成果にいたるまでの解説