中国の女系民族 | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 中国にモソ族という少数民族がいる。

 

 彼らは母系社会であり、女性が家長になり家や財産を相続していく。パートナーの男性は通い婚で夜だけ伴侶の家を訪問し、子供は母親と共に暮らす。

 

 ではパートナーの男性は日中どこにいるかというと実の母親の家である。彼はそこでのんびりと過ごす。家庭の管理は家長である母親の仕事だから、力仕事以外男性のやることはない。

 

 パートナーの男性は法的に結婚している訳ないので、女性は伴侶の変更を自由にすることが出来るし、男性も浮気は自由である(二股、三股も可能)。とは言え、殆どの人はパートナーは1人だという。

 

 このような女系社会が生まれたのは、モソ族は山間部に居住し、外的に襲われることがなかったことがあるからと言われている。

 

 昔は外敵に負けると皆殺しにされるリスクがあったため、力の強い男性が団結して戦わざるを得ず、自然と男系社会になったのかもしれない。

 

 ま、今は平和な時代であるが、会社等の組織では殺人こそないものの、経済戦争、権力闘争を行っている訳で、男性中心の組織になりやすいのかもしれない。

 

 ま、上司、同僚、部下等、異なる価値観、異なる役割、異なる世代が相手だと、統治をするのは人縄筋にいかず、平和に見えても策を弄するものであるから、マンモスを集団で倒していた男性軍団の惰性が残っていてもおかしくない。

 

 とは言え、女性よりも弱い男性が増えたせいか、いずれは組織も女性に乗っ取られることであろう。

 

 ただ日本人はモソ族のようにはならないはずだ。モソ族の女系社会は大家族制度、社会の閉鎖性、安定性が背景になっており、女性が家長になって管理した方が合理的だったからと考えられる。

 

 モソ族の男性は決して遊んでいる訳ではなく、実家の手伝いや姉妹の子の相手をしたりしてそれなりに役割を果たしているため、結婚しなくても問題はない。

 

 日本の場合は、核家族なので前提条件が異なる。更に単身者が中心になりつつあるため、彼らを繋ぎとめる力が弱い。