入社初日に退職のZ世代 | 猫好きのブログ

猫好きのブログ

資格試験とその応用

 流石は引く手あまたの新卒。

 

 記事を読むとスキルを重視するZ世代の特徴が見えてくる。スキルのロードマップから外れた配属には意味がない。

 

 会社の人材育成方針があっても、転職を前提に入社している人にとってはどうでもいいことだ。

 

 勿論、我儘、こらえ性がない、無責任と言う人がいるだろうが、中堅世代だってスキル教徒が多い訳だからどっちもどっちだ。物心ついたときから弱肉強食社会だった彼らに古い価値観を言っても説得力はない。

 

 それよりもメリットとデメリットを挙げ、どちらが得かを彼らに判断してもらった方がいいと思う。

 

 まず、スキルについて

 

 スキル≒実務経験があると採用に有利であるが、一定以上の素質がある者を前提とすると、未経験でも半年もあれば追いつくことは可能である。つまりスキルについては努力で埋めることが出来る。

 

 他方、性格、価値観、協調性のような属人的な性質については、変えることが難しいし、人間関係を通じて他人の生産性にも影響を及ぼす。例えば叱責ばかりする上司、納期を無視するスタッフなど。また文章作成能力のように基礎的な能力については、会社が一から教えるのは非常に手間が掛かるので、これまたフォローは難しい。会社の仕事は文章でのやり取りが多い為、読み書きの能力は必須だ。また論理的思考力、抽象化・具体化能力も成長のためには必要になるだろう。以上の基礎的な能力が弱いと、スキルだけではいずれ通用しなくなるだろう。

 

 また周辺知識・経験も必要だ。一分野だけに偏ると全体の動きが見えなくなり、他部門との共同作業で不利になる。そのためには専門職種であっても広い経験が必要であり、特定のスキルばかりにこだわると意外と身に付かない。