鎌倉幕府 | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 タイムトラベラーが鎌倉時代、鎌倉市街地に入り、幕府を訪問しようとしたとしよう。幕府とは将軍の居館を意味する。

 

 近くまで来たはずだが、どこにあるか分からない。何せ現代と違って看板、案内板の類が全くないからだ。

 

 仕方なく、通行人に幕府はどこですか?と尋ねる。すると数分で大勢の武士が集まってきて、彼はどこかに連行されるはずだ。帰ってこない所を見ると、彼は斬られたかもしれない。

 

 幕府という言葉は元々中国の戦国時代に由来し、将軍が陣地を張る場所を指していた。幕=テント、府=軍事機関という訳だ。

 

 では何故、戦場でない鎌倉に幕府があるのか?

 

 京都を中心に考えると、東の果てにある鎌倉は前線だ。従って源頼朝の居館は将軍の幕営に該当することになるから、幕府という訳だ。

 

 幕府が武家政権を指すものと用いられるようになったのは、江戸時代中期以降のことで、その頃になって鎌倉幕府、室町幕府という言葉が考案された。

 

 つまり鎌倉時代の武士は鎌倉幕府などの言葉を使っていなかったのだ。だから不審者が鎌倉幕府はどこかと聞くと、将軍の命を狙いに来た輩と勘違いされて、斬られても文句は言えなかったということになる。

 

 

 タイムマシーンで過去に行くと、多分、捕らえられて戻って来れなくなると思いますよ。もし当時の白骨が出土し、骨の近くに薄いカード型の不思議な物があれば、それはスマホの可能性が高い。タイムトラベルは非常に危険である。鎌倉時代まで行かず、太平洋戦争中であっても、市街地をうろついていると特高警察に逮捕されて、やはり戻って来れなくなるかもしれない。

 

 そもそも配給切符を持っていないと食料も買えないですよ。短時間しか滞在できません。