リアルタイム人事評価 | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 人事コンサルティング業界ではリアルタイムフィールドバックという、日次レベルの人事評価メソッドがあるようだ。一般的には年次であろう。数値責任のある人でも精々月次のはずだ。

 

 

 ところがコンビニの単品管理のように人間を毎日査定するというから恐ろしい。ま、確かに営業マンだと数値化しやすい面があるからもしれないが、準備→交渉→契約とインプットとアウトプットとの間にタイムラグがあると日次評価は上手く行かないだろう。

 

 今日沢山売れたのは、1か月前から得意先回りをした結果かもしれないからだ。アウトプットとインプットとの対応関係を持つためには、一定の長さの時間軸で区切って評価する必要がある。

 

 また事務職のように数値化が難しい仕事、チーム(垂直、水平)で行っていて成果を個々に分解できない仕事でも論外である。まさか事務員が入力した字数、処理した伝票の数、パソコンを使った時間で評価するというのか?

 

 リアルタイム人事評価が有効だとすれば、定型的業務、計画実績の日次表を作る必要のある業務であろう。例えば物流倉庫のピッカー、工場のライン作業員等である。

 

 

 かと思いきや、様々な業界・業種で適用されているという。チームリーダーは勿論、一般職、技術職、営業職、クリエーティブ職など。

 

 従業員の行動が即座に評価・フィードバックされるため、時間が経過してからレビューされるよりも、効果があるそうだ。

 

 また上司部下間でもコミユニケーションが増加し、擦り合わせ・共有化が常にできるようになるという。

 

 本当だろうか?

 

 使い方を誤るとモニターで常に監視されているような感じになり、些細なことでも解雇原因を作られてしまうのではないかと思うのだが。

 

 こういうものはある者(例えばコンサルタントや経営者)から見ればユートピアだが、別の者(従業員)から見ればディストピアだったりする。短期的には効率的でも長期的にはパフォーマンスを落とすのではないか?