ライン投資詐欺大流行中 | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 著名人の写真が勝手に使われ、本人が開設しているサイトのように思わせて誘導する。

 

 この例では経済評論家の岸博幸と称するサイトが登場する。まずおかしいのは元経産省官僚・大学教員の彼がチャートを使った投機の指南をしていることだ。アカデミックの人は普通チャート分析をやらないものだ。

 

 ま、実際は弟子と称する人が指南しているからよしとしよう。次におかしいのはライングループのメンバーがいくら儲かったとか書いたり、豪勢な料理の写真をアップしたりしていることだ。

 

 なんか、複数人が同調している感じがする。彼らはサクラであろう。将来金持ちになりたいとか、FIREを実現したいと思っている人こそ、この単純な罠に引っかかる。

 

 本当の金持ちは日本でもアメリカでも働いている。「投資のみ」で財産を築いた人は非常に少ない。何故ならリスクを取りすぎているから、長期で勝ち続けるのは難しいからだ。

 

 安定収入があって初めてリスクを取れる。それがポートフォリオだ。リスク資産に掛け過ぎると、相場が大きく動くときに正常な判断が出来なくなるからだ。

 

 ところが金がない人ほど金持ちに憧れ、短期で儲けようと考える。その心理を詐欺師は見逃さない。この詐欺師もステップを踏みながら、誘導している。人間の警戒心を麻痺させるためだ。

 

 「先生」の師匠である「大先生」が音声付で登場するが、話し方が非常に上手い。ここまで来たら簡単に騙せるであろう。

 

 冷静に考えて貰いたい。相場指南をするビジネスはあるが、指南する人に投資金額そのものを振り込むというのは明らかにおかしいではないか。それが許されるのは投資顧問業者だけだ(といっても投資顧問業者は一任勘定なので、チャート指南なんてやるはずがない)

 

 彼らは投資顧問業者なのか?もし業者であれば、内閣総理大臣の登録を受けているはずだ。登録番号はありますか?

 

 そういう説明をしなければ、金融商品取引法違反になる。これでチエックできる。

 

 知らない人の口座に振り込むとまず戻って来ないだろう。ラインから離脱すれば連絡しても不通になる。詐欺師どもは海外で活動しているかもしれないので、逮捕も困難だろう。

 

 法律論を持ち出さなくても、「修行の身」であるグループメンバーの人達が、料理、海外旅行、時計などの写真をアップして儲かったと見せびらかすのは、明らかにおかしいではないか。

 

 勿論、彼らはサクラで演技しているだけだろう。結局は騙される側に隙があるから、こんな単純な手に引っかかるわけだ。

 

 そういう人は金持ちになれません。相手の意図を見抜けない人は無理ですよ。コツコツと働くべきです。