自称桐島容疑者は給料を現金で受け取っていた | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 考えてみたら指名手配犯は銀行口座を作れないので、給料の銀行振り込みをする会社で働くことが出来ない。

 

 勤務先は土木工事会社ということなので、現金週払いだった可能性がある。彼だけ現金払いを希望すると怪しまれるので。月給を現金払いをする会社は現在殆どないので、全員、現金で日払い或いは週払いだったと思われる。

 

 何で月給制にしないのか?

 

 これは理由がある。戦前には日払い、週払いの労働者が多かった。何故なら生活が苦しくて早めに貰う必要性が高かったからだ。故に月給で貰う会社員というだけで、社会的地位が高かった。

 

 その名残だろうか。週払いは短期や単発の仕事に多く見られる。具体的には物流、警備、清掃、土木・建築、イベント等である。短期だと1か月あたりの振込手数料が高く付くので会社は現金払いにした方がメリットがある。あと飲食店のバイトでも見たことがある。

 

 特にすっからかんの人や欲しい物を買いたい人が手っ取り早く稼ぐためには短期支給を望むこともあり、両者の利害が一致する。自称桐島容疑者はそのような会社を選んで入社したのだろう。

 

 とはいえ、会社の制度が変わると口座振り込みに変更されることはあり得る。そうすれば、自分の口座を作れと会社に言われるので、断ると会社に不審がられることになる。

 

 銀行員が融資の引き換えに従業員の給料振込口座を当行にしてくれと頼むことがあるのですよ。そうなると社長は拒めないので、仕組みが変わる可能性はある。自称桐島容疑者がそのことに気付いていたかは分からない。幸い、現金手渡しが長く続いたからばれなかった。

 

 

 健康保険も厚生年金もない会社だから、きっと求人難の会社であったろう。でも自称桐島容疑者にとっては良い場所であった。

 

 社会保険がない故に身元がばれることはなかったし、求人難だから70歳でも使って貰える。これらの状況が隠れ家になっていたということだろう。