地域おこし協力隊の問題点 | 猫好きのブログ

猫好きのブログ

資格試験とその応用

 アメーバーテレビやNHKでも取り上げた内容

 

 

 

 

 地域おこし協力隊の隊員となったYさんが「もう無理」というタイトルでyoutube動画に投稿し、370万再生のあった動画。

 

 古民家作りをしながら地域の情報を発信し、地域活動を通じて山村の良さをPRするという構想であったが、現地NPO法人の高齢者達とトラブルになり、その内容をyoutubuにアップして「逆地域おこし」になってしまった。

 

 

 検索するとよく出てくるが、地域おこし協力隊の闇とかネガティブに描かれていることが多い。

 

 僕は田舎の人間ではないが、それでもこのYさんの行動には疑問を感じた。彼の言い分が正しかったにせよ、SNSにアップすることは、地域のイメージを破壊し、移住者が寄り付かなくなってしまうわけで、一応彼も任期中は公務員であることを考えると、やってはいけないことだと思った。

 

 ただ僕は素人なので、細かい内容が分からなかった。そこで田舎移住のコーディネーターをやっている人のブログを読んでみた。その方の意見、分析を記す。

 

 まず8割は自分の好きなことを2割を地域おこし活動に充ててよいというのは、他の地域に比べると破格の条件であるということ。他の地域だとこの比率はあべこべである。

 

 更にYさんはNPO法人でやっている山の産物の収益化事業は長年やっていて赤字続きであることに疑問を感じて手伝わなくなったということだが、このブロガーによると山で栽培可能な土地になり、利益を生むには20年ぐらい掛かるそうだ。そういうことを知らずに勝手に判断することは間違っている。

 

 次にYさんが言うには、地域おこしのお手伝いをすると成っていたが、現実には村の雑事を押し付けられていて、自分はやる義務がないとのことだが、ブロガーによると、それは山村に住むむ者全員の義務であり、林道・小学校・道路を自分達で管理していないと大変なことになるから、山村で共同生活をする以上、当たり前のことであるとのことだ。

 

 要はYさんは甘ちゃんだということになる。Yさんに限らず、地域おこし協力隊員にはこういう人が多いという。単に風景や地元の食べ物をSNSでPRすることで地域おこしになると思っている。

 

 しかもそれは他の地域での成功事例の物真似でしかない。ビジネスとして具体的に落とし込まれたわけでなく、思い付きのままやっているだけである。

 

 そして半人前の癖に意見する。村人は確かに最初は優しい。でも現地での生活を覚えないと過酷な自然に負けてしまうから、自然と口調が厳しくなる。新入りのために言っている積りが、反感を持たれてしまう。

 

 このブロガーによると地域おこし協力隊の任期が終了し、現地で起業しても3年以内に閉鎖に追い込まれるケースがかなりあるという。

 

 要は都会で勤まらない人間が田舎の自然や人情に勝手に憧れ、そこで現実を知って挫折するということだ。、

 

 田舎も都会と同様にビジョンを持ち、周りと友好な関係を築き、マネジメントしていくことが求められる。だから都会でそれが出来ていない人は田舎に来ても厳しいように書いていた。

 

 

 ちなみにトラブルを起こしたYさんはその後どうなった?

 

 彼のyoutubeを見てびっくりした。四国の別の県の山村に再び移住していたのだ。しかも今度は奥さんを地域おこし協力隊に応募して貰う積りだという。

 

 うーん。結局は公金が目当てだったのかな。なんだかんだいって、給料と活動費を合わせると年間400万円支給されるわけだから、3年で1200万円だ。

 

 コンクリート(土木工事)から人へという政府のスローガンはこういうことだったのか。事業の評価もなく、ただお金だけが無駄に使われる。それだったら、もっと別の使い道があるはずだ。

 

 資金は国が出すため、地元の役所も懐が痛まない。NPO法人にとっては無償の労働力だし、移住者も都会の非正規従業員並みのお金が貰え、しかも起業すると100万も支給される。ま、結局、食い物にされるのは国民の税金だ。

 

 (最後に)

 

 Yさんは都会から来たというだけでなく、直前まで学校の教員だったわけだから、それも馴染めなかった原因だと思いますよ。

 

 自分から頭を下げるのではなく、相手からお願いされることに慣れてしまっていたのではないか。

 

 僕がそう感じたのは、NPO法人の人たちから雑用の声が掛からなかったから、自分は参加することをやめたという発言。

 

 Yさんは移住者といっても「協力隊員」と言う立場だから、自分から出ていくものではないのか。なのに相手任せになっている。

 

 やはりというか、3か月後にNPOのリーダーに呼び出され、君は地域おこし協力隊に相応しくないと、辞めることを暗に促された。

 

 この程度のことが34歳になっても読めないのは、学校のセンセイだったからであろう。人を指導する教師の立場が未熟さの原因になっているとは皮肉だ。

 

 Yさんに限らず、物事の原因を考えずに自分の行動を正当化する人は多いと思う。勿論、契約社会ベースでない田舎の体質にも問題があるだろうが、この件については、本人の資質の問題が大きいのではないか。

 

 僕にはYさんは給料を貰いながら、趣味の古民家作りに夢中になっているようにしか見えなかった。村の共同作業をせず、個人のことばかりするYさんは果たして歓迎されるであろうか?

 

 きっとYさんみたいな人は、都会の企業に中途入社をしても職場で浮いて、辞めてしまうことになると思いますけどね。