ウメノキゴケ(梅の木苔)

コケとついていますが、コケ植物の仲間ではなく、地衣類に分類されます。
地衣類とは、菌類に属し植物ではありません。キノコと同じです。
菌類は光合成ができないのですが、地衣類は藻類という光合成を行う種類と共生しているので、見かけ上光合成を行う植物のように見えてしまうらしいです。この辺は専門的で難しいです。

さて、ウメノキゴケは地衣類の代表ともいうべき種類で、ごく普通に見られます。
梅の古木に取り付いているのでこの名前がありますが、いろいろな樹木や石垣などの岩でも見られます。
写真は、街路樹のケヤキについていたものです。


蛇足ですが、地衣類にはリトマスゴケというのがあります。名前のとおりリトマス試験紙に使われるリトマス染料の原料になります。

撮影:2021年7月10日(三浦市)