むむ。今日は「２．２６事件」の日でしたね。

（暗殺された父について語る渡辺和子シスター。2016年4月のインタビュー。この年の12月に帰天）

余計に平和を願います。

さて。母の実家が日蓮宗なので、よくは知らない、というかほとんど知らないけれども、興味を惹かれて観ています。

「日蓮の手紙」

昨年で生誕800年だったのも知らなかった。

（うちの母は何かで見て800年は知っていたようです）

番組を観たら興味深かったので、本屋にあったら買ってみようと、テキストを見に行った。

田舎の書店（つまりうちの界隈）のＮＨＫテキストコーナーに、かろうじて１冊だけあったので、買ってきました。

番組のお話もとても分かりやすく面白いのですが、テキストにはさらに詳しく書かれていて、買ってみて良かったです。

番組のほうも、俳優の山内圭哉（たかや）さん演じる日蓮が面白い。

いつも、「こんばんは、日蓮です」って（笑）、にこやかで穏やか。

厳しく攻撃的なイメージを持たれることの多い日蓮ですが、実は冷静で穏やかだったらしい。手紙がたくさん残っている。

鎌倉時代は女性が差別されていましたが（「女性は心根が曲がった木のようだ」とか、かなりひどい言われようです）、その女人の救済にも積極的で、男女平等な考え方をしていた。

当時、けがれとして扱われていた月経も、「体の周期的な変化」「子を産むための仕組み」みたいな感じに、さらっと科学的に説明している。

すでに当時、そのような知識があったのですね？　

月経中にお経を読んで良いのかと質問してきた女性に、気にすることはありません、と言い切る。

日蓮さんは安房（現在の千葉県鴨川市小湊）の漁村出身の秀才。

当時はいいところの出のお坊さんが多かったそうなので、珍しい経歴らしい。

京都などのあちこちの有名寺院で遊学・修行し、当時の数々のお経を読破した中から選び取ったという「法華経」も興味深いなあと思いました。

100分de名著「日蓮の手紙」