相変わらず、夏枯れ相場が続いているようです。
経済成長の低迷もあり、
ウクライナ問題に直接関係するユーロ圏、特に、ドイツは、株価の低迷が続いております。
それとは、対照的に、
米国株は、元気で、多少の地政学リスクのニュースがあっても、
いつも、ほとんど1日で株価を元の値段までもどしてしまう状況です。
史上最高値圏で、ここまで安定していると、
なんか、無理やり買っているような感じすらありますが。。。
一方で、
日本は、マクロ経済指標があやしくなってきたこともあり、
今週は、若干調整気味で推移しています。
① コアCPI 2.7% (予想2.8%)
② 鉱工業生産 0.2% (予想1.0%)
③ 小売売上高 0.5% (予想0.1%)
③ 家計支出 -5.9% (予想-3.0%)
コアCPIは、2.7%と、まずまずの数字で、
来週の日銀政策決定会合で、日銀が追加緩和を発表するということもなさそうです。
小売売上高は予想より、若干良かったものの、0.5%の増加と低迷しており、
家計支出に至っては、-5.9%と、消費増税の影響か、予想より大幅悪化しております。
鉱工業生産も、予想より悪化し、低迷しています。
個人的には、
アベノミクスの金融緩和策は、
円高やデフレ圧力の是正に対する刺激策として、成功していると思うのですが、
財政政策は、民主党政権時代のような、中身の精査とコスト削減、費用対効果の検証が行われず、
ばらまかれてしまって、財政悪化に拍車がかかってしまうような感があります。
また、目玉となるべき、成長戦略について、
いまだ、効果的なプランが提示されていないというのが一番大きな課題だと考えています。
それと、以前から、ブログに書いていましたが、消費増税は、時期的に早すぎたと思います。
消費増税は、経済が十分に回復して、インフレが目標値より大幅に上振れ、
経済を引き締めるべき段階ではじめて、利上げの代わりに、消費増税すべきだったのではないか
と考えています。
すなわち、出口戦略の手段として、消費増税をするのがいいのではないかと考えています。
いずれにしても、
以前、経済再生(アベノミクス)と、経済引き締め(消費増税)という
逆効果の政策を同時に実施することで、アベノミクスの成功が困難になると指摘しましたが、
本当に、その通りになってしまうのではないかと心配しているところです。
ちょっと、日本経済のかじ取りが、難しくなってしまいましたね~。
p.s.
先週、少子化で、大手予備校の代々木ゼミがダウンサイジングしたことを書きましたが、
国内の内需系の企業にとって、代々木ゼミのケースは、対岸の火事ではありません。
将来、このまま人口減少が進めば、国内のすべての内需系企業が、縮小均衡に向かうことは、
明白ですので、なんとか対策をうつ必要があるのでしょう。
たとえば、現在全国にたくさんある、コンビニエンスストアが、
どんどん閉鎖される時代も来るかもしれません。