本日の四字熟語「満漢全席(まんかんぜんせき)」 | 東京スズメ倶楽部の「本日の四字熟語」

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ヨジジュクガーです。


今日もまた、珠玉の四字熟語を紹介したいと思います。


【本日の四字熟語】
満漢全席(まんかんぜんせき)


意味: 漢族の料理(本来の中国料理)108種類と満族の料理(北方の料理)108種類を、それぞれ満席・漢席で味わうこと。


満漢全席


「味の宝石箱やー!」



満漢全席は、清朝の乾隆帝(BC1735-1796)の時代から始まった満州族の料理と漢族の料理です。



山東料理から選りすぐったメニューを取りそろえた宴会様式ですが、後に、広東料理などの地方料理も加えるようになりました。



盛大な宴の例では途中で出し物を見たりしながら、数日間かけて100種類を越える料理を順に食べる場合もあったと言われます。



しかし、清朝が滅亡するとこのような贅を尽くすことはなくなり、宮廷内の料理人は四散して料理の伝統が途絶えました。



満漢全席の一部の料理には一般的になったものもありますが、現在の満漢全席の多くは資料や想像にもとづいたものです。



満漢全席で使用される32種類の貴重な食材は、四八珍(山八珍、海八珍、禽八珍、草八珍)と称されます。



山八珍
1.駝峯…ラクダの瘤(こぶ)


2.熊掌…クマの掌


3.猴脳…サルの脳ミソ(現在はサルの頭に似たキノコ)


4.猩唇…オランウータンの唇


5.象攏(象鼻)…ゾウの鼻の先


6.豹胎…ヒョウの胎子


7.犀尾…サイのペニス


8.鹿筋…シカのアキレス腱


海八珍

1.燕窩…ツバメの巣


2.魚翅…フカのヒレ


3.大烏参…黒ナマコ


4.魚肚…魚の浮き袋


5.魚骨…チョウザメの軟骨


6.鮑魚…アワビ


7.海豹…アザラシ


8.狗魚(大鯢)…オオサンショウウオ


禽八珍

1.紅燕…

2.飛龍…


3.鵪鶉…ウズラ


4.天鵝…ハクチョウ


5.鷓鴣…シャコ


6.彩雀…


7.斑鳩…キジバト


8.紅頭鷹…


草八珍

1.猴頭…ヤマブシタケ


2.銀耳…白キクラゲ


3.竹蓀…キヌガサタケ


4.驢窩菌…


5.羊肚菌…アミガサダケ


6.花茹…シイタケ


7.黄花菜…金針菜(野萱草の蕾)


8.雲香信…



現代人から見ると、何とも微妙です。



山八珍などは動物愛護団体が放っておかないと思います。



もっとも、ジビエ(狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣)と言えばジビエなので、時代の違いなのでしょう。



私は遠慮しときます・・・。



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