抑えに『リベラ賞』『ホフマン賞』が新設 第1号の最有力候補は上原だ! | 注目ニュース情報ステーション

注目ニュース情報ステーション

知りたい情報の集積場

大リーグ機構は9日、これまで年間両リーグで1人選出してきた最優秀救援投手賞を、今季からリーグ別に選出することを発表した。ア・リーグは昨年ヤンキースを引退し、通算652セーブを挙げたリベラ氏に因んで、「マリアノ・リベラ賞」。ナ・リーグは主にパドレスで活躍し、601セーブを挙げたホフマン氏に因んで「トレバー・ホフマン賞」と名づけられ、米国メディアは、早くも、「マリアノ・リベラ賞」の最有力候補にレッドソックスの上原浩治投手(39)の名前を挙げている。

 「コージが投げたら、あっという間に試合が終わってしまうから、デスクと打ち合わせをする時間がなくて困ってしまうよ」

 4-2でレンジャースに逆転した9日(日本時間10日)の本拠地、ボストンのフェンウェイパークの記者席で、米国人記者がつぶやいた。この日の上原は、2点差リードの九回から四番手で救援し、球数わずか11球で三者凡退。開幕から5試合無失点で今季2セーブ目を挙げた。ワールドシリーズ優勝に大車輪の活躍をみせた昨年の疲労を指摘する周囲の懸念をモノともせず、オープン戦からここまで防御率0.00という鉄壁ぶりだ。

 大リーグ機構が上述の「マリアノ・リベラ賞」、「トレバー・ホフマン賞」を発表した際には、現場では早くも「コージは間違いなく候補の1人」、「故障さえしなければ、大いにチャンスはある」の声。上原が、初代受賞者の最有力候補に名乗りを上げた。

 同賞は、リベラ氏、ホフマン氏を含め、デニス・エカーズリー、ローリー・フィンガーズ、リッチ・ゴセージ、ブルース・スーターという、4人の野球殿堂入りを果たしている偉大なる元救援投手に加え、リー・スミス、ジョン・フランコ、ビリー・ワグナーらを加え、計9人の投票によって決まる。投票者は、レギュラーシーズンのパフォーマンスを対象に、各リーグの上位3投手をランキングし、ポイント制で投票されるシステムだ。

メジャーでは、サイ・ヤング賞やハンク・アーロン賞など、往年の名選手の名前を冠とした賞が多く存在するが、この賞は、あながち、“クローザー専用”のサイ・ヤング賞か。セリグ・コミッショナーは、「マリアノもトレバーも、マウンド上で素晴らしい結果を残した他、伝説的な経歴でファンから多大な敬意を集めた選手。彼らの球界への貢献が改めて認識されるためにも、相応しい賞だ」とコメント。公式戦での成績プラス、グラウンド外でも尊敬に値する人格者かどうかが加味されそうだ。それだけクローザーにとってみれば栄誉のある賞となる。

 上原は、昨シーズン、世界一の瞬間を味わう胴上げ投手となった。「もし、上原が開幕から抑えに任命されていたら、最多セーブのタイトルを獲っていたかもしれない」とは、よく囁かれていた。上原は、日本人としては初めてとなるリーグ優勝決定シリーズMVPをも獲得しているが、抑えに任命されたのは、6月21日。ハンラハンを始め、事実上3人の抑え候補が機能しなかったために、シーズン途中で巡ってきた守護神の役目だった。クローザーの記録的には、約3か月の空白があるわけだが、自己最多の73試合に投げ、21セーブを挙げている。

 リベラの引退で宿敵ヤンキースの新守護神となったロバートソンが早くも故障者リスト入りするなど、クローザーのライバル勢は、開幕ダッシュに失敗している。その中、ファレル監督が、オフの間から「コージがクローザー」と明言してきた上原だけが開幕から5試合に登板して2セーブ目を挙げ、初代リベラ賞へ好スタートを切っている。

 実は、上原は、その賞の名づけ親であるリベラ氏と、直接絡んだことがある。昨年の9月15日に、引退を表明していたリベラ氏の功績を讃えて、宿敵レッドソックスが、本拠地フェンウェイパークで行われたヤンキース戦に先立って、引退式典を行った。その際、記念品のピッチャーのプレートを贈呈するプレゼンターの役目を務めたのが上原だった。リーグを代表する守護神の世代交代を印象づけるシーンだった。

ただ、上原本人は、一貫してセーブ記録に関して「全く興味がない」と発言している。今季も、登板間隔を空けすぎないことを最優先させ、4点差以上のセーブがつかない場面でも2試合に登板した。今回の賞の発足に関してコメントを求めると、「それより、中継ぎに賞をつくって欲しいよね。中継ぎには何にもないんで」と本音でポツリ。 

 昨年のWBC期間中には、先発で結果の出なかった田中将大が、中継ぎで調整することになったとき、日本のスポーツ新聞は、「中継ぎに“降格”」という見出しで報じたが、上原は、ツイッターで「中継ぎ降格って何やねん!」と激しい不快感を示した。中継ぎ投手への過小評価に反発すると同時に、中継ぎの地位向上を日頃から叫んでいる上原らしい発言だった。賞はセーブ記録などに興味を示さない上原にしれみれば、自分の役割をこなしたときに、自然と、付いてくるものが、新設のリベラ賞なのかもしれないが、いずれにしろ、記念すべき第1号の最有力選手であることは間違いない。



おすすめ無料着うたサイト(携帯専門サイト)
musicsunshine 

ミュージックパーク

NEW MUSIC





おすすめデコメサイト
でこふぇす

みんデコ

デコメ★パラダイス