朝日湯源泉ゆいる。僕が今、最も好きなサウナの一つ。一度ブログにも書いているので、サウナの詳細はそちらを見てほしい。その上で今回、知らないと損するゆいるの本当の楽しみ方について書こうと思う。


ゆいるには、ハリケーン剣持という熱波師がいる。

この剣持さんを知っているだけで、ゆいるが100倍楽しくなる。


僕が剣持さんのアウフグースを受けるは今日で3回目。

前回のブログを書いた時、初めて剣持さんのアウフグースを味わったが、彼についてこう記した。


【タオル使いがプロ級。超頑張ってくれる。熱波師が小型のスピーカーをサ室に持ち込み、BGM!ドラマサ道のBGMやん!心の中でととのう。
ととのい椅子に座ると、熱波師がタオルで風を送ってくれる。ありがとう剣持さん!】

これだけ見ても素晴らしい熱波師というのがわかるが、この時の僕の印象としては、常に全力でタオルを振り、160キロの直球を投げ込む熱波師。
本人も倒れるのではないかというくらい頑張ってくれるのだ。

その印象が今回、良い意味で変わっていた。
最初がハリケーン剣持第1形態だとすると、
きょうはハリケーン剣持第3形態。まさにフリーザそのもの。
きょうのハリケーン剣持第3形態は12時にサウナに現れた。
生ヴィヒタを氷と水が入ったバケツにつけていた。さらに別の入れ物にはクラッシュアイスと氷。そしていつものようにBGMを流すスピーカー。
「ではこれよりアウフグースを始めさせていただきます。本日担当の剣持です。よろしくお願いします」

「待っていたよ剣持さん。あなたに会いたくて毎回ここに来ているんだよ」
心の中でそう呟き、盛大に拍手をおくる。
パチパチパチパチ👏
15人ほどのサ室が一体となる瞬間だ。
そして前回同様、今回もドラマ サ道のBGMを流す剣持さん。心地の良い音楽。
サウナーの心をアウフグースをやる前から掴んでくる。
「今回は生ヴィヒタから抽出したエキスをかけていきます」

期待感が高まる。じゅううううううう。

「おおおお。ヴィヒタのエキスを熱々のサウナストーンにすごくいい香りだ」
ヴィヒタの爽やかな香りに、いい感じに焦げた香りが混ざり、これだけでもととのいそうだ。
「よし。こい!ハリケーン剣持の全力アウフグース!160キロの直球は俺が受け止めるぜ!」
そう思った次の瞬間。。。

95キロのスローカーブ。
優しい風が僕を包む。
「ん?ハリケーンじゃないぞ?肩壊したか?」
すごく優しい扇ぎ方で心地の良い熱波だ。
「あれ?ハリケーン剣持、エレガント剣持になった?ニコーリフレの至宝エレガント渡会さんに怒られるよ?」
ただ、時折、ハリケーン剣持らしい強い風も来る。
「ほおおおお。なるほどなるほど。緩急つけたピッチングを覚えたな。たしかにハリケーン剣持のストレートは160キロ超えだが、それだけではオオタニサンは抑えられないということを学んだんだな」

その後も3回ほどサウナストーンに生ヴィヒタエキスをかけ、緩急つけたピッチング。
エレガント剣持は序盤の3回を大量の汗をかきながらも無失点で切り抜ける。
ここでエレガント剣持が一言。
「ここで一度休憩を入れます。これから冷たい氷水につけてある生ヴィヒタを振り回します。氷が飛んだらごめんなさい」

「エレガント剣持よ。なにを言っているんだ君は。
生ヴィヒタを振り回します?何が狙いなんだ」
そして、次の瞬間。
ブンブンブンブン。
本当にヴィヒタを振り回し始めた。しかも全力で。
冷たい水が15人のサウナーめがけて飛んでくる。
「冷たっ!なにこれ!気持ちいい!」
エレガント剣持の顔は楽しそうだった。
僕も思わず笑いそうになる。
エンタメ剣持に進化していたのだ。
「なにこの楽しいサウナwww」
振り回し終わるとエンタメ剣持がまた一言。
「それでは、灼熱モードに参ります」
その一言を言い放ち、BGMをかえる。
曲は「ぁぁぁぁちいいいぃちぃあぁぁぁちいい」
郷ひろみのgoldfinger99。
僕は下を向き笑いをこらえていた。
「エンタメ剣持、あんた天才だよ。センスの塊だよ」
エンタメ剣持は、用意していたクラッシュアイスと氷をサウナストーンの上に置き、その上から生ヴィヒタエキスを大量にかけ始めた。
「くっそあちいいいいい」
そして、全力でタオルをぶん回す!

ハリケーン剣持第3形態に進化したのだ。
こうなったらもう止まらない。170キロに近い豪速球。まさに川崎のチャップリン。いや違うチャップマン。
「ぁぁぁちいいいいちいいいぁぁぁぁちいいい」
いいタイミングでサビが流れる。
灼熱と化したサウナ室に耐えきれず退出する人も出てきた。
「ハリケーン剣持第3形態よ。俺は出ないよ。最後まであんたの勇姿を見届けるよ」
汗が尋常じゃないくらい噴き出る。
ハリケーン剣持第3形態の顔も紅潮している。
Tシャツは汗でびっしょりだ。
まさに死闘。
ハリケーン剣持第3形態はその後も全力でタオルを振り続け、そして戦いは終わった。

水風呂の気持ちよさが半端ではない。
水風呂から出てととのい椅子に座り、横を見ると
ハリケーン剣持第3形態が床に座り込んでいた。
「全てを出し切った人間というのは、これほどまでに美しいものなのか」
がっつりととのっていると、
ハリケーン剣持第3形態が僕の前に来て、
「扇がせていただきます」
ととのい椅子に座っている僕に優しい風を送ってくれたのだ。
「エレガント剣持。ありがとう」

多くの顔を持つカメレオン剣持のアウフグースを
ぜひ受けてもらいたい。
それがゆいるの本当の楽しみ方。
最後にゆいる特製のプリンを食べれば完璧だ。
ありがとう剣持さん。
またくるね。

剣持点数100点