【ガンと感謝と東京プリン】~樹状細胞ワクチン療法~ | 東京プリン 牧野隆志オフィシャルブログ「ガンと感謝と東京プリン ステージⅣからのスタート」Powered by Ameba

【ガンと感謝と東京プリン】~樹状細胞ワクチン療法~

ガンになってからいろんな本を読みました。
たくさんの治療法がある中、
自分なりに考えていいなぁと思っている療法があります。

それが「樹状細胞ワクチン療法」です。


人間の身体の中にガン細胞が発生した時、
それを攻撃してくれるのが白血球。

ガン細胞を攻撃する白血球にもいろんな種類があり、
おおまかに
・リンパ球
・NK細胞
・マクロファージ
・樹状細胞 などがあります。

ガン細胞を真っ先に食べてくれるのが
NK細胞やマクロファージ、樹状細胞です。

リンパ球は兵隊。
異物を見つけて、やっつけてくれるのは得意ですが
ガン細胞はもともと自分の細胞だったものなので
敵だと認識しにくいんです。
なので、ガン細胞とすれ違っても
「あれ?今の味方かな、似てるもん、異物じゃないよな、味方、味方」と
見逃してしまう。

アメリカ人が日本人と韓国人、中国人などの見分けが
つかへんやん?
そんな感じ。

そこでその兵隊であるリンパ球に
「こいつがガン細胞やでー!」って教えてくれるのが
樹状細胞。

ガン細胞を食べた後にガン細胞の顔を頭に乗っけて
「これ、これー!これを見つけたらみんなやっつけてよー!」と
身体中を走りまわるねんて。
いわば司令塔であり、先生役。

で、それを見たリンパ球が
「よっしゃー!まかしといてー!」と
今まですれ違っても見逃していたガン細胞を
次からは「ちょっと待った-!」とばかりに攻撃してくれるのです。

とても頼もしいんだけど
この樹状細胞にも問題が一つある。

リンパ球が白血球の中で20~40%を占めるのに対して
樹状細胞は数%しかないねん。

リンパ球に「ガンの顔」を教えるためには
まず樹状細胞がガン細胞に出会わないと教えられない。
でも数が非常に少ないので出会う確率も低いし、
出会って教える先生になってもその数もまた少ないので
リンパ球全体には行き渡らない。

そこで満を持して登場したのが
「樹状細胞ワクチン」です。

ま、簡単にいうと自分の血液を取り出して
樹状細胞を培養して、いっぱいに増やしてから
体内に注射で送り込むのです。

これが免疫療法の第4世代といわれている療法です。
免疫療法の元祖は「丸山ワクチン」でこれが第1世代。
よく知られている「活性化リンパ球療法」が第3世代。
そしてこの「樹状細胞ワクチン療法」が第4世代。
他にも「ペプチドワクチン療法」も第4世代と呼ばれてる。

とにかく今はガン治療法も進んでいます。

本からも情報は集まりますが、どうしてもタイムラグが出ます。
僕自身、新聞はもちろん、日経メディカルオンラインとか
ネットも使って情報を収集しています。

ガン治療が情報戦だといわれる所以ですね。

で、その樹状細胞ワクチン療法ですが
六本木にある東京ミッドタウン先端医療研究所という所に通っています。
ここがまた綺麗な所で・・・。
そういうのも精神的に大事ですよねぇ。